楽天ペイなのに「PayPayで決済でしたよね?」
楽天ペイアプリをダウンロードし(設定方法は下で説明)、自宅近くのコンビニで試してみることにしました。300円ほどのお菓子を選び、レジの店員に「楽天ペイでお願いします」と伝えたところ、快く応対。
ところが、事前にアプリを立ち上げるのを忘れていた私。あわててスマホを取り出し、開きっ放しだったネットの画面を閉じて、楽天ペイアプリを立ち上げる……という手間が発生し、少しまごついてしまいました。楽天ペイに限らずコード決済の際は、並んでいる間にアプリを立ち上げておかないと、レジが混んでいるときには後ろの人に迷惑をかけてしまいそうです。
無事にアプリを立ち上げ、バーコードを読み取ってもらったのですが、なぜか決済がうまくいきません。「あら? おかしいわね」と困惑した店員が発した言葉が「PayPayで決済でしたよね?」
いえ楽天ペイです、と伝え直し、無事に決済できました。菊地さんは、「PayPayも楽天ペイも普及率は高いですが、普及率が低いサービスの場合、レジの店員さんが慣れておらず、決済に時間がかかってしまうこともあります」と話します。
ちなみに、楽天カードユーザーのKにとって楽天ペイの登録はとてもラクでした。楽天ペイアプリをダウンロードして立ち上げると、すでに楽天会員で何らかの楽天グループアプリを使っている場合は「○○さんでログインしますか」と表示されるので、そのままログイン(アカウントを持っていない場合は新規作成が必要)。支払い元クレジットカードを設定する際も、楽天のサービスに登録しているカード情報が自動的に表示されるので、3桁のセキュリティコードだけを入力して次へ進みます(ほかのカードを紐付けたい場合は、そのカードの情報を入力。対応するのは楽天カードかVisa、Masterのみ)。
設定までにわずか3分。朝の通勤時間に地下鉄に乗りながら設定できました。このように、初期設定の方法はサービスによって異なり、また普段自分がどんなサービスを利用しているかによっても、かかる手間が変わってくるようです。
財布を取り出さなくていいのがストレスフリー
スマホを使ったコード決済で何よりラクだと感じたのが、財布を取り出さなくていい点。Kは通勤にリュックを使っており、これまで、会計時にはリュックを下ろし、ファスナーを開け、深さのあるリュックから財布を探し出し、さらに財布を開けて小銭を探し出す…というフローが地味に大変でした。しかし、スマホを使った決済によって、これらの手間が一気に軽減。 特に、抱っこ紐を使っているなどバッグやリュックの上げ下ろしが大変な場合には、便利さを実感できそうです。
一方で、レジに並んでいる間にアプリを立ち上げたり、自分でQRコードをスキャンする場合は金額を手入力したりする必要があるなど、ちょっとした手間もかかりました。
実は、菊地さんによれば、「そんなちょっとした手間すらもかからない、もっと便利な『スマホ決済』の方法がある」と言います。次回詳しく紹介します。
ポイ探代表
取材・文/日経DUAL編集部 イメージカット/PIXTA