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こんまりが実践した「やりたくないことを手放す」方法

【from doors】 世界の「こんまり」をプロデュースした夫・川原卓巳 「人生にスペースを空ける」


世界中で大人気の「こんまり」こと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんを、プロデューサーとして支えてきた夫の川原卓巳さん。「何者にもなれなかった」時代を経て、麻理恵さんとの出会いで自分の強みに気づいたと言います。麻理恵さんが世界を舞台に飛躍できたのは、そんな川原さんと一緒に、「自分らしさ」を軸にして決断してきた背景が。どうすれば、そんな自分らしさを見つけられるのか。「必要なのは、足し算ではなく引き算」――本当の自分を取り戻す方法を、川原さんに教えてもらいます。

新生「日経xwoman」のカウントダウン企画として、「日経doors」の人気学び連載「日経doorsアカデミー」からお届けします。(2021年1月19日の日経doors記事を掲載します)

 日経doorsの読者の皆さん、こんにちは。川原卓巳と申します。おそらく「誰?」という反応がほとんどだと思いますので(笑)、はじめに簡単に自己紹介をさせていただきますね。

 まず何を仕事にしているかというと、プロデュースです。日本のすごい人、すごいモノ、すごい地域などの魅力を磨いて世界へと発信するお手伝いをするのが僕の仕事です。

 代表例としては、妻である片づけコンサルタント・近藤麻理恵の独自の片づけ法「こんまりメソッド」を海外に広めるための戦略を練り、伴走してきたことが分かりやすい実績です。

「麻理恵さんは、僕の強みを引き出してくれた恩人でもあり、大切なパートナーです」
「麻理恵さんは、僕の強みを引き出してくれた恩人でもあり、大切なパートナーです」

 「ときめくか、ときめかないか」という基準で、モノと向き合って取捨選択し、人生そのものを変えていくというアプローチは、予想以上に世界から注目されました。

 2019年には、動画配信サービスNetflixのオリジナルTVシリーズで、アメリカ人家族の家を訪問し、家を整理して片付けるのをこんまりが手伝う「Tidying Up with Marie Kondo」のエグゼクティブプロデューサーという役目に就かせていただき、世界190ヵ国・地域に配信。

 この年に最も見られたリアリティーショーとして表彰いただき、なんとエミー賞2部門にノミネートされるという栄誉まで。10年前には想像もしなかった「タキシードでレッドカーペットを歩く」という現実は、自分でも信じがたいビックリ展開だったわけです。

 実はここだけの話、僕はプロデューサーという天職を見つけるまで、ずっと「焦りと不安」の中にいました。

 新卒で入った人材教育の会社は、熱心な先輩も多く、仕事の基本を徹底的にたたき込んでもらえる恵まれた環境。いわゆる器用貧乏タイプの僕は、目の前の仕事に打ち込んで結果が出ることに喜び、夢中になりながらも、自分が本当は何をしたいのか、見つけられないままもがく時期を長く過ごしていました。7年勤めた会社を辞める勇気もなかった。

 「あなたはもっと広い世界で挑戦できる人間だよ」と気づかせてくれたのは麻理恵さんです。

次ページから読める内容

  • あのこんまりも、自分らしさを失った
  • 自分らしさが分からない理由
  • あなたは今、余白がないのかもしれない

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