この2年間で、幼保無償化や私立高校の実質無償化が始まるなど、子育て家庭を取り巻く子育て費や教育費の事情は大きく変わりました。それに伴い、教育費の準備方法も変わってきています。そこで、無償化後の数字(推計値含む)を踏まえ、全面的に内容を刷新したファイナンシャル・プランナーの前野 彩さんの著書『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール 改訂版』(日経BP)から、一部をお届けします。

「毎月かかるお金」を見通せば、乗り切れる!

 子育て費用について、「子ども1人にかかる教育費は2000万円」という数字が飛びかっているようです。こんなに大きな金額を聞くと、「ウチはお金がないから子どもはムリかも…」と心配になってしまうのも仕方がありません。

 でも、大丈夫! 賢い家族は「総額」ではなく、「毎月かかるお金」で考えます。保育園や幼稚園、小中高、そして大学。子どもの年齢によって、子育てにかかるお金は変わりますが、一般的に毎月の教育費が最もかかる中学校や高校の時期も、「月4万円」あれば、十分な教育環境を用意することができます

 「2000万円」と聞いて不安になるより、「よし、月4万円なら準備できそう!」と、前向きに、賢く、楽しく教育費の準備を始めましょう。

さあ、子育てスタート! 出産費用は平均50万円。でも自己負担は10万円以下

 はじめての出産・育児では、どんなものが必要で、そして、いくらぐらいお金がかかるのかがわからないため、夫婦で戸惑うことも多いでしょう。また、可愛い赤ちゃんグッズを見ると、つい買いたくなりますよね。

 でも、妊娠から子どもの大学卒業までの約24年間の長~い子育ての旅を考えると、妊娠してから出産までの1年間は、賢い親になるための意識改革のチャンス。この期間を、計画的にお金を使うトレーニング期間にしましょう。

 ポイントは、「概算を知る」ことと、「制度を知る」ことの2つです。

 出産費用は、全国平均で約50万円。この支出に対して、健康保険から42万円の出産育児一時金が受け取れます。すると、最終的な自己負担額は、10万円以下になるんです。この「ざっくり費用感」を夫婦で意識しましょう。

<続き&詳細は改訂版で。書籍ではほかに、こんな関連項目が読めます!>

◆保育料は、世帯年収400万円で月3万円。幼稚園は、幼保無償化により月2万円
◆「3歳まで」保育園に毎月かかるお金
◆「3歳から」の幼稚園時代に毎月かかるお金(無償化後の推計)
◆3歳からは「幼保無償化」で教育費が大幅減! 幼保無償化で保育料はどう変わる?

無償化後の数字(推計値含む)を踏まえて、全面的に内容を刷新! 子育て中のママパパに伝えたい「教育費の本当の話」!

『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール 改訂版』(前野 彩著、日経BP)

■第1章 子育てって、ざっくりどのくらいお金がかかるの?
■第2章 ウチはどう貯める? どこまでお金をかけられる?
■第3章 ママとパパどう働く? 収入にあった幸せな生活スタイル
■第4章 親世代とは全然違う! 「私世代のお金の新ルール

BPSHOPで購入
Amazonで購入