DUAL連載『内藤陽介のニュース英語塾』の筆者で、元ジャパンタイムズ報道部長の内藤陽介さんには現在、都立中高一貫校を経て私大に通う長女と、国立大付属高校に通う長男がいます。子どもたちも2人とも英語が得意ですが、インターナショナルスクールや英会話教室に通わせたことはなく英語教育をできるだけ「外注」せず、家庭内で「手作り」するというポリシーで子育てしてきたと言います。今回は、幼少期から英語の音に慣れさせるために、具体的に内藤さんがしたことについて聞きました。

飽きない英語の聞かせ方

編集部(以下――) 内藤家では、家庭内で英語を教えるにあたり、未就学期には、どのようなことをしたのでしょうか。

内藤陽介さん(以下、敬称略) 幼少期のメインテーマは、英語の「音」に慣れさせることでした。何語であれ、子どもが言語を習得する過程においては、まず「聞く」が基本ですよね。初めから字を読んだり書いたりはできませんし、話すにしても聞いた音をまねることから始まります。また子どもは「耳がいい」ので、日本語と違うリズムのある言葉に慣れるのも早いと考えました


◆内藤家が考えた英語学習の「ロードマップ」◆

子どもたちの英語教育について、内藤家が立てた長期的な計画。未就学期のメインテーマは、英語の「音」に慣れさせること、とした
子どもたちの英語教育について、内藤家が立てた長期的な計画。未就学期のメインテーマは、英語の「音」に慣れさせること、とした

―― どのように取り組んだのでしょうか。

内藤 子どもの興味の芽はどこに隠れているか分からないものなので、「子どもはアニメが好きなもの」という先入観はできるだけ持たないようにしました。ただ、当時入手できるバイリンガルコンテンツの中では、ディズニー作品が一番手軽で、大人も楽しめるものでしたから、それらを活用することにしました。結果として、食いつきがものすごくよかったです。