予約の取れない“伝説の家政婦”として大人気のタサン志麻さん。フランス人の夫・ロマンさんと共に、2人の息子さんの育児にも奮闘中です。志麻さんの「家族ごはん」に対する思いや考え方などを全6回シリーズでお届けしてきた本連載。最終回の今回は、「子どものおやつとの上手な付き合い方」について、夫のロマンさんを交えながら語っていただきました。

夕食までの時間が短いときは野菜を“前菜”代わりに

日経xwoman DUAL(以下、略) 保育園からの帰宅後、夕食までにおなかがすいてしまって、ぐずったり、仕方なくおやつを与えてしまって夕食を食べてくれなかったりと、子どもの「おやつ問題」に頭を悩ませる親御さんは多いです。志麻さんのご家庭では、夕食までの間のおやつはどうされていますか。

タサン志麻さん(以下、志麻) 子どもっておなかがすくと、どうしてもイライラしてしまいますものね。うちの場合は、保育園でおやつを食べてこなかったときや、帰宅時間が早かったときには市販のお菓子を少しだけあげるようにしています。

 ただ、夕食までの時間が短いときもあるので、その場合はお菓子は控えて、生の野菜を夕食の“前菜”代わりに食べてもらうようにしています。子どもたち2人ともプチトマトが好きなので、そのままポーンと出してあげたり。生のにんじんをスティック状にして渡してあげるとポリポリ食べてくれますね。食べ応えがあるので、おなかも少し満たされるようです。

仲よさそうに話す志麻さんとロマンさん
仲よさそうに話す志麻さんとロマンさん

ロマンさん(以下、ロマン) 一時期、アニメの『となりのトトロ』の影響で「きゅうりの丸かじり」にハマっていたときもありましたね。登場人物のサツキちゃんとメイちゃんがきゅうりの丸かじりをするシーンがあるんですけど、それがすごくおいしそうに見えたみたい。あるとき、きゅうりを切って出そうとしたら、「切らないで~!」って止められたことがありました(笑)。

 あと、野菜のほかにフルーツを出すこともありますね。メロンや桃などはフランスでもよく前菜として出すので、そうしたフルーツを食前に食べても問題ないですし、むしろ食が進むかもしれません。