「子ども大好き」タイプではなかったからこその悩みも

── 3歳ということは、子育ても大変になってきているタイミングですよね。

Tさん そうなんです。娘がイヤイヤ期の真っ最中で、育児もてこずっていますね。もともと私自身が「子どもが大好き」というタイプではなかったこともあって、どうやって子どもとの時間と向き合っていけばよいのか悩んでいました。そんな中、DUALの記事で自分のやってきたことを「これでよかったんだ」と再確認したり、「こうしていけばいいのか」と進むべき道が明らかになってきたりしています。

── 子育てに関して実際に役だった記事を教えてもらえますか?

Tさん 『ビジネスの法則を味方に付ければ共働き子育てはもっと楽に!』の特集が面白かったですね。特に「共働き子育て 成果得るには「8割の無駄」が不可欠」を読んで、これまでムダに思えていた、子どもがボーッとする時間を大事にできるようになったり、公園の時間にゆったりした気持ちで付き添えるようになったり、子どもを待ってあげられるようになったりしましたね。待ってあげると子どもも納得できるのか、かんしゃくもおさまって、対応が楽になりました。

 その他、「子どもと一緒にいても笑顔のない親が忘れていることは」「「あと5分!」では急がない幼児 ピンとくる伝え方は?」も、まさに知りたいと思っているかゆいところに対するアンサーが満載で、子育ての参考になっています。

自分の軸となり、自信につながるスキルアップとは?

── キャリアの面ではいかがでしょうか。今知りたいこと、課題だと感じていることはありますか?

Tさん 復帰後に同期と話をしているうちに、今後、子育てと仕事を両立させながらどのようなキャリアを描いていけばいいか、知識や情報収集が足りていないことに気づき、焦るようになりました。さらに最近、社内の研修に参加して以来、職場で、課長が部下にどのように受け答えをしているかを意識するようになりました。課長の仕事を自分事として観察してみると、「私だったらここで、あの課長のような切り返しできないな」などと感じるようになって。今後キャリアアップしていく中でどんな視点を身に付けていけばいいのか、悩んでいます。

── 職場で先輩の話を聞く機会などは?

Tさん 職場は男女比が7:3くらいで圧倒的に男性が多いです。さらに私が総合職採用3年目世代ということで、社内にロールモデルとなるような女性もおらず、女性上司の下についた経験もありません。

 一方、会社が主催してくれる講演会で、キャリアを切り開いた女性の話を聞いたり、メディアを通じて素晴らしいキャリアを持つ女性の記事などを読んだりすることもあります。ただ、あまりにキラキラした人の話を見聞きすると、「私には無理だな……」と腰が引けてしまうんです

── 腰が引けてしまう?

Tさん はい。今管理職になっている女性は、女性が不遇な時代に人の何倍も頑張ってキャリアを築いてきた人たちですよね。「産休中に大学へ通いました」とか「MBAを取りました」といった話を聞いていると、「ここまでしなくちゃいけないの?」と苦しくなってしまうんです。

 一方で職場の男性管理職は、「普通に落ち度なくやってきたら管理職になれました」という人が多くいます。必死にキャリアを求めてきた女性管理職とは、すごく差があるなと感じていて……。ただ、今は時代が変わってきていて、「普通の女性社員」にも管理職の門戸が広がりつつあると思っています。これまでの男性同様、前向きに意欲を持って仕事に向かっていれば、スーパーウーマンでなくても管理職に手が届く時代だと感じているので、そうしたリアルで身近な女性管理職の話が知りたいです。

── 具体的には「普通の女性」のどんな話が知りたいですか?

Tさん 自分の軸となり、自信につながるようなスキルを身に付けるために、みんなが何をしているのかが知りたいです。ちなみに私自身は、企画職なので、マーケティングやファシリテーションスキルについてもっと学びたいし、強みにしていきたいです。

 ただ、子どもがいる身としては、終業後に定期的に時間をつくってMBA系の大学に通うというのは、時間的にも経済的にもハードルが高いです。一度無料セミナーに参加してみたら、PRの話で終わってしまって……。みんなよく「セミナーに参加した」と言いますが、それは誰のどんなセミナーなんでしょう。ワーママが効率よく、スポット的に勉強するためにはどこでどんな学びの機会を手にすべきなのかすごく知りたいです。

Tさんの在宅ワークの相棒のマグカップたち。「デザインもさることながら、たっぷり飲める大容量サイズがポイントで、ビアカップも混じってます(笑)」(Tさん)
Tさんの在宅ワークの相棒のマグカップたち。「デザインもさることながら、たっぷり飲める大容量サイズがポイントで、ビアカップも混じってます(笑)」(Tさん)