仕事に育児にと忙しい毎日を歩んでいるDUAL読者の皆さんは、日々どんなことに関心を持ち、悩み、喜びを感じているのでしょう。そして、悩んだり、迷ったりしたときにお役に立てたのは、DUALのどのような記事なのでしょうか。この連載では、読者の皆さんの生の声をご紹介していきます。今回は、小学2年生の男の子を育てるフリーランスのキャリアカウンセラー、相川陽子さん(仮名)に話を聞きました。

◆今回お話を聞いた読者:相川陽子さん(仮名)
年齢:49歳
仕事:キャリアカウンセラー(フリーランス)
住まい:東京都
子ども:7歳(小学2年生・男の子)
これまでの育児の最大の山:小学校に入学してから自己主張が増えてきたこと
今興味を持っていること:子どもの叱り方/子どもの自主性の育み方

民間企業や大臣秘書、外資の営業を経験して現職

日経DUAL編集部(以下、──) 相川さんはフリーのキャリアカウンセラーとして活躍されているそうですね。どのような経緯で今の仕事をしているのでしょうか。

相川さん(以下、相川) 新卒で民間企業に就職して営業を担当していましたが半年で退職。国家公務員試験を受け、省庁で総務を担当するようになりました。入省時の新人研修で印象を残したらしく、人事担当者が覚えていてくれて、3年目に大臣秘書の担当になりました。その2年後に庶務係に異動になったのですが、あまり向いていなくて退職しました。

 民間企業に転職した後、人材派遣会社の立ち上げに関わったことから35歳でキャリアカウンセラーの資格を取りました。フリーランスで企業や自治体でキャリア支援講習の講師などをしていました。

 40歳で結婚した直後に、ヘッドハンティングされて外資系の生命保険会社に就職。アメリカ式のセールスを学ぶ良い機会だと思いました。この会社にいるときに息子を出産し、6カ月間の産育休を取得しました。その後、「やはり人材の仕事が向いている」と思うようになり、4年半で退職。45歳でフリーランスのキャリアカウンセラーに戻って今に至ります。今年春からは私立大学の就職支援にも携わっています。

家事はそれぞれが好きなことを担当

── 家事や育児は夫婦でどんなふうにシェアしていますか?

相川 夫は会社員で今は人事を担当しています。コロナ禍でもテレワークはほとんどしない「会社大好き人間」。会社に行かないと「自分の存在価値がないかも」と不安になってしまうような人です。

 そういうタイプだと、一般的には「仕事はするけれど家事にはノータッチ」ということが多いかもしれませんが、うちはスーパーでの買い出しや朝食作り、子どものお弁当作りは全部夫の担当です。ジェンダー平等の時代には合わない言い方ですが、少し前の「夫と妻の役割」が逆転しています。

 以前は食材の宅配を頼んでいたのですがそれもやめました。夫が「スーパーで買い物をするのがストレス解消になるから」と言うからです。割引シールを貼られた食材を会社帰りにうれしそうに買ってきます(笑)。

 料理については夫がメインで、私はあくまでサポート。毎日の献立も買い物をする夫が考えています。平日は夫の帰宅時間が遅いので、私が献立に沿って夕食を作ります。早く帰宅したときは夫が作ります。夫が飲み会がある日は、カレーなどを作っていってくれます。

 ただ、掃除や洗濯はちょっと苦手のようです。私のほうは洗濯や掃除が好きでこだわりもあります。夫がたたんだ洗濯物を見て「やっぱり自分でやればよかった!」となってしまうことも。そんなこともあり、料理は夫、洗濯・掃除は私、となんとなく分担分けができていて、いいバランスかなと思います。

相川さん家族。コロナ禍が落ち着いてきた最近は相川さんのテレワーク頻度が減少。息子が留守宅に帰宅する日もあるため、鍵を持たせるようになった
相川さん家族。コロナ禍が落ち着いてきた最近は相川さんのテレワーク頻度が減少。息子が留守宅に帰宅する日もあるため、鍵を持たせるようになった