デザイン思考やシステム思考の記事が参考に

── 他にHさんの子育ての中で参考になったDUALの記事はありましたか?

Hさん デザイン思考についての記事「まずは30点目指す その姿勢が子の試行錯誤力を上げる」や、この記事の後編でシステム思考について書かれた「『根本の問題は何か』に気づく思考法 高学年で育む」も参考になりました。

 その他、「ハーバード現役合格した娘の母が公立主義貫いた理由」も興味深かったです。日本で子育てをしていると、周囲には「中学受験をするか? それとも中学受験をさせない代わりに小学校受験をするか?」といった話題があふれていて、息苦しさを感じます。そんな時にこの記事を見て、塾へ通い偏差値教育に突き進むよりも、大事なことがあることを実感しました。先ほどのデザイン思考やシステム思考も含め、偏差値教育の中では重視されないこうした力を大事にしていきたいと思っています。

 実は私がDUALを読むようになったきっかけもこの記事だったんです。

── どこで記事を知ったのでしょうか?

Hさん テレビで子どもが大分の公立高校から米ハーバードに現役合格したママとして、廣津留真理さんを知り、インスタグラムのフォローをしたんです。そうしたら廣津留さんがインスタで「DUALに自分の記事が出た」と書かれていて、そこからのリンクでDUALを初めて知りました。私の読みたい情報がたくさんあると感じて、すぐに有料会員になりました。

── 今挙げていただいた、3つの記事は共に「年齢別記事」の高学年親向けですが、HさんはどうやってDUALの中から読みたい記事を探しているのでしょうか?

Hさん メールマガジンでチェックしています。わが子が「保育園児」だからとそこだけを見るということではなく、気になるトピックをチェックしています。そして記事を読んだ後は、識者が活動している団体のHPなども見るようにしています。「哲学対話」でも「システム思考」でも、識者の活動団体を見て「こういう探究型の習い事や場もあるんだな」と自分の中にストックしていて、息子たちが成長して時期が来たら、習い事の選択肢として考えたいと思っています。

興味があるのはレッジョ・エミリア教育とホワイトボード

── 目下Hさんが興味を持っていることがあれば教えてください。

Hさん レッジョ・エミリアという教育です。子どもを主体にし、先生や友達との対話の中で考えたり表現したりする力を養っていくというイタリア発の幼児教育の方法の1つです。私もまだ深く理解できているわけではないですが、理解できた部分を少しずつ育児の中に取り入れています。休日など、おもちゃを使った大人の考えありきの遊びをするのではなく、公園で落ち葉やどんぐりを拾って、子どもが自ら遊びをクリエイトするような時間を大事にしています。

 その他取り入れているのは、DUALでも話題のホワイトボードですね。わが家は現在通うフランス式幼稚園の先生に薦められて使い始めました。双子なので一緒に遊べるよう、表はホワイトボード、裏は黒板というスタイルのものを使っています。まだ小さいのでお絵描きボードとしての活用にとどまっていますが、今後は、子どもたちが自分の考えを上手くアウトプットできるよう鍛えるツールとして、積極的に使っていきたいです。

「お絵描きを楽しむ息子たち。表がホワイトボード、裏が黒板になっているので2人同時に楽しめます」(Hさん)
「お絵描きを楽しむ息子たち。表がホワイトボード、裏が黒板になっているので2人同時に楽しめます」(Hさん)