仕事に育児にと忙しい毎日を歩んでいるDUAL読者の皆さんは、日々どんなことに関心を持ち、悩み、喜びを感じているのでしょう。また、悩んだり、迷ったりしたときにどんなDUAL記事をどう役立てていただいたのでしょうか。

このコーナーでは、読者の皆さんの生の声をご紹介していきます。今回は、5歳の双子の男の子を育てる、外資系旅行エージェント勤務のママ、Hさんにお話を伺いました。

◆今回お話を聞いた読者:Hさん
年齢:38歳
仕事:外資系旅行エージェント
住まい:東京
子ども:5歳の双子の男の子
これまでの育児の最大の山:特にないが、一番ショックだったのは双子ベビーカーのバスからの乗車拒否
今興味を持っていること:子どもの考える力の養い方/幼児教育の実践法の1つである「レッジョ・エミリア教育」

双子用ベビーカーをバスに乗せようとしたところ…

日経DUAL編集部(以下、──) Hさんは東京でフランス人の夫と5歳になる双子の男の子と4人で暮らしているんですよね。

Hさん はい。学生時代にパリに留学して、そのままパリで今も勤める企業に就職し、現地で知り合った夫と結婚しました。双子だったので、最初の頃は授乳も2人分でいつも寝不足で大変でした。とはいえ、わが家はママが2人いると感じるほど、パパが積極的に育児をする2人体制だったので、何とかなっていました。

 日本に帰国したのは産後5カ月の時です。パリは古くて情緒のある街なのですが、道が石畳でベビーカーでは通りにくかったり、メトロでもエレベーターが設置された駅が少なかったりと、子育てをするのは日本のほうが楽だなと思ったことが帰国のきっかけでした。職場に交渉したところ、パリから日本のオフィスに異動できることになり、夫もフリーランスということもあり家族で日本に移れる環境だったので、家族で引っ越しました。

── 実際に、日本での育児はどうでしたか?

Hさん 育児がスムーズなはずの日本でもっとも衝撃だったのは、私が利用していたバスでは当時、双子用ベビーカーは乗車できなかったことでした。現在ではもう乗れるようになっているようですが、当時双子用ベビーカーは大きくて場所を取るという理由からバスがすいていたとしても乗車ができない決まりがあって。パパが仕事で不在の時など、一人で息子たちを連れて出かけなくてはいけない際はベビーカーが必須だったので、本当に困りました。