ワーママ転職ではしばしば、育児中であること、勤務時間が制限されることが負い目となって自己評価が低くなったり、セルフディスカウントをしてしまったりすることがあるようです。反対に、自分のことを分かってもらおうと面接などで主張し過ぎて、相手の気持ちに気づかないことも。企業の人材育成に携わるCAP総研の髭彰さんが、ビジネス・エニアグラムを応用したタイプ別・ワーママ転職の転職活動アドバイスをする本シリーズ。最終回ではタイプ7~9の潜在心理と強みを解き明かし、それに沿った転職活動の注意点や、自己PRのポイント、向いている環境を紹介します。

■タイプ診断はこちらの記事でできます。
ワーママ転職にお役立ち 強みが分かるタイプ診断
■タイプ1~3の解説
転職面接は、緊張したときの傾向を知って対策を
■タイプ4~6の解説
転職面接では本来の強みを伝えて可能性をアピール

(日経DUAL特選シリーズ/2020年3月収録記事を再掲載します)

転職面接は準備が肝心。自分の「潜在心理」を知ることで効果的な自己PRができる

 転職の面接は、自分を知ってもらう大切なチャンスです。「しかし、そのことを意識し過ぎて、必要以上に緊張して、自分のことをうまく伝えられなかったり、一方的に話しすぎてしまったりという失敗の声をよく聞きます」と髭さんは話します。こうした失敗の原因について、髭さんは「人は緊張状態にあると、その人の『潜在心理』が悪い方に影響して、偏った言動を起こしてしまうため」と話します。その対策として知っておきたいのが、ビジネス・エニアグラムでの自分の深層心理です。緊張状態でどのような弱みが出やすいかは、タイプによって異なります。「自分のタイプにはどんな深層心理があるのかを知っていれば、転職活動の落とし穴にはまらずに済みます」

 ビジネス・エニアグラムではこれまで気付かなかった自分の「本来の強み」も知ることができます。「本来の強みを知ることで、ポテンシャルの幅が増えます。自分の客観的な強みや弱みを知って、転職活動に役立ててください」

 次ページからはタイプ7~9の「潜在心理」と本来の強みを表にまとめて紹介し、髭さんがアドバイスします。

タイプ7 楽しさを求める人、自由で楽天的な人
タイプ8 強さを求める人、自分で決めたいパワフルな人
タイプ9 和を求める人、平和で穏やかな人