ワーママ転職ではしばしば、育児中であること、勤務時間が制限されることが負い目となって自己評価が低くなったり、セルフディスカウントをしてしまったりすることがあるようです。反対に、自分のことを分かってもらおうと面接などで主張し過ぎて、相手の気持ちに気づかないことも。企業の人材育成に携わるCAP総研の髭彰さんが、ビジネス・エニアグラムを応用したタイプ別・ワーママ転職の転職活動アドバイスをする本シリーズ。今回は、タイプ4~6の潜在心理と強みを解き明かし、それに沿った転職活動の注意点や、自己PRのポイント、向いている環境を紹介します。

■タイプ診断はこちらの記事でできます。
ワーママ転職にお役立ち 強みが分かるタイプ診断
■タイプ1~3の解説
転職面接は、緊張したときの傾向を知って対策を

(日経DUAL特選シリーズ/2020年2月収録記事を再掲載します)

緊張すると出てくる潜在的な弱みは事前対策が必須

 転職面接という緊張する場では準備が大切です。それは分かっていても、自己PRの内容をどのようにまとめたらよいのか迷ったり、準備していったのに緊張してうまく話せなかったりするものです。髭さんは「ビジネス・エニアグラムでは、転職活動などストレス状態のとき、各タイプの『潜在心理』が悪いほうに影響し、偏った言動を起こすとされています」と話します。それを予防するには、自分の潜在心理を知っておくことです。

 また、ビジネスパーソンには自覚している強みと、まだ気付いていない隠れた強みの2つがあり、両方を発揮して仕事をしているのだそう。「本来の強みを知ることで、ポテンシャルの幅が増え、自己PRの内容も豊かになります」。そこで知っておきたいのは次のことです。

・自分の潜在心理にはどんな思い込みや弱みがあるのか
→潜在心理を自覚すれば、本番で悪いほうに出ないように意識できる
・自分の「本来の強み」にはどんなものがあるのか
→自覚している強みに加えることで、ポテンシャルの幅を広げることができる

 次ページからはタイプ4~6の「潜在心理」と「本来の強み」を表にまとめて紹介し、髭さんがアドバイスします。

タイプ4 個性を求める人、自分らしさを大切にする人
タイプ5 知識を求める人、一人で考える静かな人
タイプ6 安心を求める人、慎重で用心深い人