「中二病」という言葉が広く知られるようになり、「わが子もそうかも」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。いわゆる「反抗期」とどう違うのか、男女の差はあるのかも気になるところです。親はどう対処すべきか、家族関係の心理に詳しいメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんに聞きました。

【年齢別記事 中学生~大学生のママ・パパ向け】
(1) 中学受験 余裕合格した子ほど「深海魚」になりやすい?
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 ラジオ番組から生まれ、今やネット用語としても定着した「中二病」。ときに「厨二病」とも言われ、「いきなり洋楽を聴き出す」「悪ぶった言動が目立つ」など自意識過剰な態度が話題となることもあります。しかし、本人と親にとっては深刻な問題。いわゆる反抗期とはどう違うのか、親はどう接するのが正解なのでしょうか。

 家族関係の心理に詳しいメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんは「中二病とは第二次反抗期の一側面です」と言います。

 「子どもの反抗期には、2歳前後から始まるイヤイヤ期の第一次反抗期、小学校高学年から始まる第二次反抗期があります。第二次反抗期では第二次性徴により体も心も大人になっていきます。

 そうすると今までは親の言うことを聞いていたけれども、『自分で人生を選択したい』『自分の人生を歩みたい』という自立心が生まれてきます。親から見れば反抗期ですが、子どもにしたら『自立期』なんですね。その自立心や周囲との葛藤がもっとも旺盛になるのが中学2年生ごろ、いわゆる中二病なのです」

 また、「中二病のわが子と接するには、親も注意が必要」と大美賀さんは言います。

 「対応を間違うと、後々の親子関係の悪化につながりかねません。中学2年生ごろの心は傷つきやすいと覚えておきましょう」

 それでは、親はいったいどうすればいいのでしょうか。中二病特有の言動とあわせて見ていきましょう。

■この記事で詳しく読める内容
・背伸びした言動にはどう対応?
・悪ぶったり、異常犯罪に興味を示したりしたら?
・中二病のわが子に対するNGワードとは
・中二病が終わるときは来る?