中学受験が終了し、中高一貫校への入学が決まった家庭の中には、すでに入学後の塾選びに頭を悩ませているところもあるようです。とはいえ、多くの中高一貫校は、学習面での手厚さを特徴としています。中高一貫校に入学後、中学生のうちから塾通いは必要なのでしょうか。自らも高校受験、大学受験の個別指導塾を経営し、最近は教育系YouTuberとしても活躍する、個別指導塾CASTDICE塾長の小林尚さんに解説してもらいました。

【年齢別記事 中学生~大学生のママ・パパ向け】
(1) 中高一貫校に入学後、塾に行かなくても大丈夫? ←今回はココ
(2) 鉄緑会、平岡塾、SEG…意欲的な中高一貫生に人気の塾

通塾は子どもの性格を見極めて

 中学受験が終わり、中高一貫校への入学が決まった子どもの中には、難関大学合格に向けてスタートダッシュをかけたいという理由で、早めに塾に入って勉強に本腰を入れたいという子もいるかもしれません。親からしても、高校受験がないために子どもが中だるみをするのではないかと不安で、通塾を検討する人もいるでしょう。

 実際、中学受験からの解放感も手伝って、中学生の子を机に向かわせるのは、なかなか大変なもの。塾で指導してきた小林尚さんの経験からも、「たいていのお子さんは、放っておいたら勉強はしなくなってしまいますね」といいます。中高一貫校に入学後も、さらにその先の進学のために、通塾は必要なのでしょうか。

 「勉強を強制されるのが嫌、部活と勉強を両立したいというタイプのお子さんなら、必ずしも中学生のうちから大学受験を意識して塾に通う必要はありませんが、子どもが自発的にスタートダッシュをかけたいという場合は、子どもの意思にあわせて通塾を検討してもいいと思います。大切なのは子どもの意思。子どもが親に強制され、やらされ感を持ったまま通塾をすることは危険です」と小林さんは話します。

 「子どもが中学に入学した時点で、『東大に行きたい』『医学部に行きたい』という大学受験への願望を持っていたりするかもしれません。しかしそれは実は親御さんの希望だったりすることもあります。いくら親御さんが『医学部へ』と願っても、いざ高校3年生になったら、お子さん本人が『心理学を勉強したい』と言い出すこともあります。小学校6年間でいろいろなドラマがあったように、中高一貫生の6年間でもさまざまなことが起こるものです。何があるか分からないので、大学受験対策は高校生になってからでも遅くありません

 しかし、「数学と英語は中学生のうちからきっちりと勉強をしておく必要があります」と小林さんは言います。具体的に紹介します。

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  • 数学と英語はプラスアルファの学習が必要
  • やる気のある中学生が塾通いを検討する場合

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