時代にフィットする形で夢をかなえよう

 EXPG高等学院のテーマは「ダンスを通じて幅広い人材を育てる」というものです。そのためアーティストやダンサー志望の生徒だけではなく、介護福祉の分野や、映像・音楽制作、大学進学を目指す子など、多様な夢を持つ生徒が集まっています。生徒のダンスのレベルもさまざまで、中には初心者の子もいるんです。彼らがダンスで学んだことを、それぞれの分野でどう生かし、どんな未来をつくっていくのか、本当に楽しみで仕方がありません。

 現在、新型コロナウイルスの問題などによって時代が大きく変わっています。エンターテインメント業界やダンサーの働き方も大きく変容していくでしょう。実際に、ダンスレッスンや、即興ダンスを競い合うダンスバトル大会がオンラインで行われるなど、新しい動きが既に生まれています。

 これからは、ただがむしゃらに夢を追うだけではなく「自分の夢が時代とフィットしているか」再確認することも大切だと思うんです。生徒たちには、常にアンテナを張って時代とどうフィットしていくのかを確認しながら夢を追いかけてほしい。そして学校側は、生徒の夢を後押しするためにはどんな道筋があるのか、責任を持って一緒に考えていかなければならないと思っています。

 変化しなければならないのは、僕も含めた大人も同じこと。ここ数年「働き方改革」が注目され、生き方や働き方を見つめ直す重要性が高まっていました。新型コロナの問題によって、それがさらに加速しています。変化することに不安を感じる人もいるかもしれません。しかし視点を変えて「これから全く新しい働き方を構築することができる」とポジティブに捉えれば、心を躍らせることができるのではないでしょうか。

構成/都田ミツコ