オンライン授業の思わぬメリット

 開校後、最初の講義は僕の学長講義でした。オンラインで講義をしたのは初めてということもあり、空気感がつかみづらいという点では、少しやりにくさがありました。

 その半面、たくさんのメリットもありました。何といっても、東京校、大阪校、名古屋校に所属する生徒たちへの講義を1日で行うことができたのが大きかったです。対面で実施する予定だったときは、名古屋と大阪に行くためのスケジュール調整に悩んでいたのですが、それが一気に解消しました。また、座席の位置に関係なく生徒全員の顔が確認できますし、僕の声もダイレクトに伝えることができます。

 そしてすごく便利だったのがチャット機能でした。例えば、僕が「皆さんの夢を今からチャットに書いてください」と言うと、書いてもらった内容をリアルタイムで確認することができるし、生徒からの質問を受けるのにも使うことができます。オンラインでも生徒としっかりとコミュニケーションが取れることが分かりました。

 ダンスレッスンは、事前に見本となるダンス映像を配布して練習しておいてもらい、オンラインで生徒と講師をつないでレッスンをしています。1カ月遅れたとはいえ、ここまですぐにすべてをオンライン化できたのは、N校と連携しているからに他なりません。生徒たちは、授業に必要な端末を持っていることが前提で入学しているからです。工夫次第で、オンラインで何でもできる時代なんだなと感じます。今後はもっとシステムの活用方法を掘り下げていきたいと思います。