サッポロホールディングスで2016年から取締役を務めている福原真弓さん。二人の子どもを育てながら、ビール業界初の生え抜きの女性取締役となった福原さんに、これまでの歩みや仕事と育児の両立のコツについて聞いた。

【前編】2児を育てサッポロ取締役に 仕事で大切にした3つの点 ←今回はココ
【後編】子育て中の人は自分を「弱者」だと思う必要はない

0歳から保育園に預けたことで働き続ける覚悟ができた

 福原さんの入社は1988年。サッポロビールは、男女雇用機会均等法が制定された85年から男女の別なく採用を行い、福原さんは同社の「均等法4期生」にあたる。

サッポロホールディングス取締役 人事、総務、IT担当 福原真弓さん
サッポロホールディングス取締役 人事、総務、IT担当 福原真弓さん

 入社後は経営企画部、都市開発本部を経て、札幌へ転勤。北海道本社統括事業部で、現在のサッポロファクトリーがある工場跡地の再開発業務に従事した。94年、東京の恵比寿ガーデンプレイスの開業に合わせて、グループ会社の「恵比寿ワインマート」に出向。32歳と35歳で2度の産休・育休を取得し、トータルで13年にわたってワイン専門店での小売事業に携わった。

 「当時の制度では育休は1年間までしか取得できず、育休を経て復職する女性の先輩はいなかったわけではありませんが、今と比べると絶対数は少ない状況でした」と福原さん。仕事を続けることに迷いはなかったのだろうか。

 「夫とは社内結婚でお互いの仕事の状況が分かっていたこともあり、出産を機に私が仕事を辞めるという選択肢は、最初から私たち夫婦の間にはありませんでした。11月に生まれた子どもを翌年の4月から保育園に預けることには後ろ髪を引かれる思いもありましたが、『そこまでして自分がやりたい仕事とは何なのだろう?』と考え直すきっかけになりましたし、『子どもに恥じない仕事がしたい』と腹が決まりました」

次ページから読める内容

  • 産休・育休を経て仕事の面白さが見えてきた
  • ダイバーシティ推進プロジェクトへの参加が転機に
  • 仕事は3点のみを押さえ、家事は徹底的に効率化
  • 子育ては応援団をつくって力を借りる

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