忙しいデュアラー。家事や仕事は知恵や割り切りで合理的にできても、「子どもの食生活」には頭を悩ませている人がまだまだ多いのではないでしょうか。栄養が大事と思っても食べてくれない、作る時間がない、こんなもの食べて大丈夫? など、共働きの親子が直面する悩みに、離乳食と幼児食のプロ、管理栄養士の上田玲子先生が答えます。
帰ってから10分の晩御飯、栄養バランスが心配
鮭フレークごはんとインスタント味噌汁でいいですか?
編集部(以下、――) 夫と交代で晩ごはん当番をしているワーママからこんな相談がありました。子どもは3歳だそうです。21時に寝かせるところから逆算すると、帰宅後10分で晩ごはんにしないと、間に合わないそう。10分で出せるものとして、いつも、レンチンしたごはんに市販の鮭フレークをかけたものインスタントの味噌汁になってしまうのだそう。これだと子どもの食いつきもよく、15分くらいで食べ終われるそうです。デザートに冬はミカンやイチゴ。夏はブドウなど。手をかけていないことで栄養が不足しているのではないかと気になっているようですが、上田先生、いかがですか?
上田先生(以下、上田) 皆さん、初めまして。管理栄養士の上田玲子です。私も共働きで、今は成人した男の子を2人育ててきました。現役時はそれはそれはバタバタでしたので、その経験と、大学で見ている最新研究を踏まえてお答えしていきたいと思います。
今回のテーマは「鮭フレークごはんと、インスタント味噌汁の晩御飯」ですね。鮭フレークっておいしいし、子どもも食べやすいですよね。でも、それだけだと野菜がちょっと足りないんです。
そこで、忙しいママ・パパたちにおすすめしたいのが冷凍野菜です。
例えば、冷凍オクラはどうでしょう。輪切りでパラパラになっているのが売られています。私はチンして使いますが、そのままアツアツごはんや味噌汁に入れて使えます。これで不足しているビタミンやミネラルが補給できます。断面が星型なので子どもも喜びますよ。
冷凍のほうれんそうやインゲンもいいですね。チンしたら食卓に運んで、子どもの前でおかかをかけてちょっとお醤油を垂らす。1分でできると思いませんか?おかかをかけるところは子どもにお手伝いしてもらってもいいと思います。
私のお気に入りは冷凍の三色ピーマン。細切りになっていてとてもカラフルです。レンチンしてそのまま食べても甘くておいしいし、時間があればさっと炒めるとチンジャオロースー風です。
冷凍ブロッコリーも便利です。マヨネーズや塩をつけてそのままアムッと食べられます。
きんぴらごぼう用に細切りにした、ごぼうとにんじんの冷凍ミックスもおすすめです。インスタントの味噌汁にそのままポイッと入れてみてください。歯ごたえが柔らかいので、子どもにはちょうどいいですよ。
我が家はこういった冷凍野菜を夫が買って補充しておいてくれるんです。大型スーパーに行くといろいろな冷凍野菜があるので楽しいみたいですよ。