「収納王子コジマジック」こと日本収納検定協会代表理事の小島弘章さんが唱える“収育”についてお伝えする連載がスタート!

 第1回は、収納の魅力や効果、また自身も2児のパパである小島さんが子育てを通じて感じたこと、また意外と知られていない“コジマジック以前”のお話も伺いました。小島さんは子どもの頃から片づけが好きだったそうですが、その意外な理由とは? 子どもを育てるDUAL世代に参考になること間違いなしです!

母から褒められるのがうれしくて片づけが大好きになった

収納王子コジマジックさん
収納王子コジマジックさん

 日経DUAL読者の皆さん、こんにちは。収納王子コジマジックです。

 僕は本業としてのタレント、芸人としての活動以外に、本名の小島弘章として、一般社団法人「日本収納検定協会」を2014年に設立し、代表を務めています。「収納検定」の運営や、収納を通した育児“収育”のイベント開催など、「片づけることの楽しさ」を伝える活動を続けています。

 今回の連載はその“収育”がテーマとなるわけですが、まずは自己紹介がてら、なぜ僕が「収納王子」なんて名乗って活動することになったのか、なぜ片づけが大好きなのか、そこからお話しさせてください。

 僕は、小さい頃から一度も「片づけなさい!」と親に叱られたことがありません。実際にお子さんがいる日経DUAL読者のママさんパパさんからすれば考えられないかもしれませんが、本当です。でも、それは僕がとても優秀なお利口さんだったから、というわけではないのでご安心を(笑)。

 僕には一つ上の兄がいるのですが、兄は片づけが大の苦手で、子どもの頃はいつも母から叱られていました。一方、弟の僕は兄に対して「なんでお兄ちゃんばっかり」といつもヤキモチを焼いていて、どうにかして母の気を引きたくて、兄が叱られている隙に自分の部屋をきれいに片づけるようにしていたんです。

 おかげで、兄を叱り終わった母が僕の部屋に来る頃には、部屋の中はスッキリ。「お前はほんまにようできる子やな~」と褒めてくれるのがすごくうれしくて、「これはええなぁ」と味をしめました。それから、自分で率先して片づけるようになったんです。

 また、僕の両親は若くして結婚したのでお金の面で苦労したようで、狭いアパートでいかにお金をかけずに素敵に片づけるか、よく工夫していました。今で言うDIYを母がよくやっていたんです。材料は100円ショップで買ってきて、壁紙を自分で張り替えたり、整理棚を作ったり。それを遊び感覚で僕たちにも教えてくれていたんです。

 片づけも「どっちが早く箱に入れるか、ヨーイどん!」という感じで、ゲーム感覚で教えてくれました。だから、僕には片づけ=嫌なこと、面倒なことという感覚が一切ありません。遊びながら自然と片づける力が身についていったので、自分が綺麗好き、片づけ上手だという自覚も特にないまま、大人になりました。