「収納王子コジマジック」こと、一般社団法人日本収納検定協会代表理事の小島弘章さんが唱える“収育”についてお伝えする本連載。

第5回は、片づけを一時的なものとしてではなく、子どもたちが大人になっても役立つスキルとして身につけさせるにはどうすればいいのか。また、片づけが苦手な家族(パートナーや同居する祖父母)に対する接し方や対処法についても伺います。

片づけられる大人に育てるためにできること

 片づけは、一度やったらそれで終わりというわけではなく、一生やり続けていくべきこと。子どもたちが成長して独り立ちしたときも、片づけの習慣を身につけておいてほしいですよね。

 前回は小学生の片づけのサポートについてお話ししましたが、何歳になったから親の役目はここで終わり、ではなく、小学校高学年、中学生や高校生になっても、違った形でサポートを続けてほしいと思っています。モノの定位置を決めて仕組みを整えたとしても、成長とともに体も大きくなり、趣味嗜好も変わります。使いやすい収納も変わるので、その都度、見直しが必要になってくるからです。

 そこで「ああしなさい、こうしなさい」と言いたくなるのをグッとこらえて、まずは子どもに任せてみて、うまくいかないなと感じたときに初めて「こうしてみたら?」と違う方法をアドバイスしてみるようにしてみてください。アドバイスの前に、子どもがやったことについて必ず褒めることも大切です。そうして形を変えてサポートを続けていくことで、独立して家を出ても、片づけを継続できる大人になると思います。

 また、成長するにつれて、モノを自分で買う機会が増えていきます。必要だからと言って何でも買えるお金を与えてしまうと、モノを大事にする気持ちも、正しい金銭感覚も身につきません。決まったお小遣いの中で、自分の欲しいモノを工夫して買う力を養うこと。そのためには、お小遣いの予算を決めること、時には買い物に付き添ってサポートをすることも、親の役目だと思います。

 そして、片づけを身につけなければならないのは、子どもだけとは限りません。パートナーが片づけを苦手としていたり、同居している祖父母が片づけてくれなかったりという悩みもよく聞きます。

次ページから読める内容

  • まずは自分が片づけることから始める
  • 「勝手にやったら怒られる」から手を出せない
  • 子どもに何を残してあげるべきか

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