不要になったモノを手放す手段はいくつかありますが、必要としてくれる人に有効活用してもらう方法の一つがフリーマーケット。そしてもう一つ、スマホのフリマアプリも最近ではすっかりおなじみの存在となりました。でも、やったことがない人にとっては「気になるけど、何となく準備がおっくう」「実際に売れるものなの?」などなど、ちょっぴり敷居が高くないでしょうか。そこで、どちらも未体験の編集部員が、フリマに定期的に参加しているというワーママの出店に同行。フリマアプリも会員登録から品物の出品、発送までを体験してみました。

【子育て中でもできる ミニマムな暮らし方特集】
第1回 「モノが多く整理整頓もできていない」は共通の悩み
第2回 大切なのは「捨てること」ではなく「分けること」
第3回 散らかっても、毎日の「リセット」で持ち越さない
第4回 手放すモノどうする?フリマ出店&フリマアプリ体験 ←今回はココ

3人に1人が「フリマアプリ利用経験あり」

 皆さんは普段、どうやってモノを手放すことが多いでしょうか。アンケートで圧倒的に多かったのが「捨てる・粗大ごみに出す」。次いで「友人・知人に譲る」でした。このあたりは誰もが日常的に行う定番の方法といえますが、明らかになったのがフリマアプリの浸透ぶりです。約32%の人が利用していると回答し、フリーマーケットの約7%を圧倒していました。会場までモノを運んで売る時間と手間がかかるフリマよりも、家に居ながらにして売買ができるフリマアプリのほうが、忙しいDUAL世帯にとっては利用しやすいのかもしれません。

 とはいえ、その場でモノのやり取り、お金のやり取りが完結するフリーマーケットは、ある意味確実な方法であることは確か。インターネットで検索すると、地域ごとにいつどこでフリマが行われているのかが簡単に調べられます。関東の各都県を見ても、毎週末には開催情報がずらり。その気になれば参加する機会はいくらでもありそうです。

ワーママ親子のフリマ出店に同行

 「子どものものってどんどん増えちゃうから、毎年春と秋の年2回、フリーマーケットに参加して売るようにしているんですよ」。そう話すのは、中学2年の男の子と小学2年の女の子を育てるワーママのTさん。「秋の部」はちょうどこれからと聞いて、近々出店予定のフリマに同行させてもらうことにしました。

 普段は地元の小学校で開催される地域密着型のフリマに出店することが多いというTさんですが、今回選んだのは、初めて参加するという中央線某駅の駅ビル屋上で開催されるフリマ。秋晴れの青空が広がった11月某日、Tさんはスーツケースと大きな手提げバッグ2つを抱えて会場に現れました。一緒にやってきたのは娘のミカちゃん(仮名)。フリマはミカちゃんにとっても大切なイベントなのだとか。その理由は後ほど紹介します。

 

 受付で出店料を払い(今回は2500円。立地がいいところなので割と高め)、指定された区画へ。持参したレジャーシートを敷いて、荷ほどきを始めます。…と、早くも人だかりが!

品物を並べる前からお客さんが続々と集まってきた
品物を並べる前からお客さんが続々と集まってきた
<次のページからの内容>
● 「モノをお金と交換すること」を体験する機会に
● 初めてのフリマアプリ出品。まずは自己紹介文の作成から
● 品物の写真は色やデザインなど、必要な情報が伝わるよう撮影
● 値段は送料や販売手数料をしっかり確認して設定
● メーカーや型番が明確なものはピンポイントで需要がある