働き方の多様化が広まっているとはいえ、デュアラーに急な残業や出張、休日出勤はつきもの。保育園の預かり時間だけでは仕事が回っていかないこともしばしばですね。そんなときの解決策の一つがベビーシッターです。でも、「頼んでみたいけれど夫が(妻が)反対している」、「他人を家に入れるのが心配」という声もよく聞きます。その背後には、シッターを頼んでいる人が社会的にはまだ少数派で、サービス会社や体験者からの情報が不足しているという事情もあるようです。
 そこで、日経DUALでは昨年に続き、読者とサービス会社へのアンケートを行いました。今回は、近ごろ注目を集めているマッチング型(個人契約型)のベビーシッター3社を独自指標で配点してランキング。評価、分析結果のほか、実際に利用してみないと分からなかったサービスの詳しい使用感をお届けします。

■2020年6月14日追記:キッズラインに登録していたシッターによる、幼い子どもへの強制わいせつ容疑での逮捕が相次ぎました。こちらの記事をご確認ください



【ベビーシッターランキング2017 特集】
(1) プロシッターと残念シッター DUAL読者50人の声
(2) 台頭するマッチング型ベビーシッター3社を比較  ←今回はココ
(3) ベビーシッターサービス企業ランキング2017発表
(4) ベビーシッターランキング上位5社の評価と使用感
(5) 病児保育フローレンス・お迎えシスターどう使う?
(6) DUAL読者に人気のシッター会社 選ばれている理由は?

希望するシッターに直接依頼できるマッチングサービス

 DUAL読者に人気のマッチングサービスには「キッズライン」「スマートシッター」「AsMama『子育てシェア』」があり、それぞれサービス会社のサイトをプラットフォームにして、利用者とシッターが直接やり取りをする、いわゆるC to C(Consumer To Consumer)の形態をとっている。

 キッズライン、スマートシッターの場合、シッターはマッチング会社に登録し、保育士や看護師などの資格や子育て経験、特技など自分のアピールポイントを書き込む。働きたい日時も随時カレンダーに登録しておく。一方、利用者は子どもの年齢や性別、自宅の最寄り駅などを登録しておき、シッターを探すときは、依頼したい日時や条件からシッターを検索して、プロフィールやレビューを見たうえで希望するシッターに直接依頼の連絡をする。シッターは、交通費などを含めた見積もりを利用者に提示し、了承されるとマッチングが成立。スマホがあれば24時間いつでも利用できるので、多忙なデュアラーにはとても便利な仕組みだ。予約した後も、サイト上でシッターとやり取りができるので、シッティング当日の子どもの情報やお願いしたいことをスピーディーに知らせることができる。

 料金は一律ではなく、シッターによって異なるのが大きな特徴。1時間当たりの料金はキッズラインが1000円~、スマートシッターは1500円~で、入会金や年会費も不要。ただし、シッターのスキルによっては料金が高くなったり、子どもの月齢、時間帯で加算されたりする

 知人同士で子どもを預け合う仕組みのAsMamaも、入会金や年会費はかからず、1時間500円から依頼ができる。

 それでは、いよいよ次ページでランキングを発表する。

キッズラインではベビーシッターの料金やプロフィールをユーザーが自分で確認して選べる
キッズラインではベビーシッターの料金やプロフィールをユーザーが自分で確認して選べる

<次のページからの内容>
● ランキングを発表! 指標・配点内容詳細
● 記者Tが初めて体験! 3社を使い比べ
● S社は依頼確定まで不安だったが料金、人材には満足
● K社は年齢・性別が幅広く選べた。システムも簡単
● 年齢が小さい子や病気がちな子、小学生や元気な子におすすめなのはどっち?
● A社は地域のつながりがある人向き
● 記者Mの病児シッター体験 シッターによってこんなに料金が違う!