「共働きっ子」の習い事について、読者214人のアンケート結果や取材を基にお届けしている今特集3回目は、具体的なスポーツ系の習い事について紹介します。

 読者アンケートで、現在習っている子が多かったのがスイミングでした。体を動かす系の習い事を検討する中で、女の子を持つ親御さんはバレエに、男の子を持つ親御さんはサッカーに関心を持つ人が多いかもしれません。それぞれの習い事で、いつが「始め時」で、どんな力が身に付き、どんな将来の可能性が広がるのか、気になる費用の目安とあわせて深掘りします。「よかった」「よくなかった」の経験者の声とともに、ぜひ参考にしてみてください!

【共働きっ子 習い事大調査特集】
(1) 子どもの習い事 共働き親の満足と後悔を知りたい
(2) アンケ結果公開!やってよかった、無駄だった習い事
(3) 習い事で育つ力 人気のスイミング、バレエとサッカー ←今回はココ
(4) 幼児期からピアノ、英語、公文をすると何が伸びる?
(5) 親はどこまで頑張れる?「負担重すぎ」習い事
(6) 『ビリギャル』の坪田先生 習い事「やめ時」は?

●スイミング編

 今回の「共働きっ子習い事調査」で圧倒的に高い人気を誇ったのがスイミングでした。読者アンケートでは45.9%が習っていると回答し、親が子どもに習わせていることへの満足度も41.5%と、スイミングを習っている母集団も多ければ、満足度も高い結果となりました

 習い事として保護者がスイミングを選んだ理由として、アンケート結果で明らかになったのは大きく3つです。一つは、体力向上目的。もう一つは、就学対策。最後に通いやすさがあります。

 アンケートの自由回答欄では、「カゼを引きやすく、体を強くしたいのでスイミングを選択した」(女性、子ども:年長)という声から、「習っている子が多く、小学校の授業では、習っていない少数派ができない組のように扱われた」(女性、子ども:小3、小5)「小学校で泳げなくて友達に“ダサッ”と言われて泣いて帰ってきたので、すぐにスイミング教室を体験させた」(女性、子ども:小2、小5)

 「小学校のプールでは泳ぎ方を教えてもらえないので、習っていてよかったと思った」(女性、子ども:小4)という声までありました。小学校の授業だけでは泳げるようにならないのではという危機感と、周囲に習っている子が多くてみんなが泳げるので、遅れを取らないようにしてあげたいという親心が見え隠れします。また、「サッカーをやっていて、サッカーでは心肺機能が必要になるので、それを高めるためにスイミングをさせた」(女性、子ども:小5)という人も。

 通いやすさの点では、スイミングスクールの多くは土曜日、場所によっては日曜日もコースを設定しています。読者アンケートではスイミングを習っている人は、土曜日の日中が圧倒的に多いと分かりました。週末に通っている共働きっ子も多いことでしょう。

 スイミングに入会する年齢は年々低年齢化していて、4歳、5歳が圧倒的に多いそうです。実際、読者アンケート結果でも3歳~年長の間にスタートしたという人が、習っている子の過半数を超えました。スイミングをスタートする適正タイミングはいつなのでしょうか

<次のページからの内容>
● スイミングで身に付く意外な力
● 女子の憧れ、バレエで養えるのは柔軟性だけではない!
● バレエ、噂に聞く「発表会代」は?
● サッカーで脱・指示待ち人間になれる
● サッカー、スクールとチームの違いは?