マインクラフトで嬉々として街を爆破 将来が心配に…

 ヒロは小学生になってからも色々やらかしています。最新作があるんですよ。この宿題の写真を見てください。左の列は、「犬」という字を辞書で調べて、そこに載っている犬を使った言葉を書いてみましょうというものなんですが、チョイスが謎過ぎます。

次男のヒロくん(小1)が辞書から選んだ「犬」を使う言葉。画数が多い「幕」の字に格闘の跡が…
次男のヒロくん(小1)が辞書から選んだ「犬」を使う言葉。画数が多い「幕」の字に格闘の跡が…

 作文の授業でもこんなことがありました。「もしも魔法が使えたら何をしたいですか?」というテーマだったのですが、ヒロは「僕はもう魔法が使えます。魔法で空を飛んでいたら、アスレチックを見つけました。今度おにいちゃんと一緒に行きたいと思います」というようなことを書いた。私はすごくいいなあと思ったんですよ。でも、お題は「もしも使えたら」だから、「すでに使える」だと趣旨がずれてしまうということで、「もし魔法が使えたら、○○してみたい」という言い方に直されたようです。先生、マジメか!(笑) まあ、ちょっと自由過ぎちゃったんですかね。

 暴れん坊のヒロは破壊神という異名も持ちます。お兄ちゃんがコツコツ作ったものを壊していくんです。コウも最初は泣いたりしていましたけど、最近は慣れて、「また破壊神が壊した」ってあきれています。

 今、コウとヒロはコンピューターゲームの「マインクラフト」にはまっています。お兄ちゃんはブロックを積み上げて家や畑など一通りのものを一生懸命作るのに、次男はひたすらTNT火薬で街を爆破。街を作るのも爆破するためらしくて、あとは狩りを楽しんでいます。うちはニンテンドースイッチでマインクラフトをやっていて、画面を2分割して2人同時にプレイできるんですね。行動している世界は一緒なので、たまにゲームの中で出会ったりするんですが、同じ村にいる弟がTNT火薬を使おうとするもんだから、「ヒロは違う村に行ってよ!」ってお兄ちゃんはすっごく怒ったりしています。将来が不安になりますよ。爆弾魔なんて勘弁してほしい……。

「うまくいかないに決まっている」とつい止めてしまい、反省

 子どもって、変なことをやりたがるものですよね。でも大人はそれをやった結果、失敗することとか、悲惨な状況になるだろうことが分かる。例えばそんなところにコップを置いたら絶対に水をこぼすとか。予想ができるし、掃除するのが面倒だから、割と親って止めがちだと思うんです。前に、お兄ちゃんが卵を割るのに挑戦していたら、ヒロもやりたいと言い出したことがありました。「止めてはいけない」と自分に言い聞かせて見守りましたが、案の定、うまく割れずに卵をぐしゃっと潰してしまい、殻もろともボールの中へ。マンガの締め切りが迫る中、心を無にして菜箸で殻をつまみ出すのはちょっとした苦行でした。

 失敗しないと分からないことがあるんだから、やらせてみたほうが絶対子どものためになるんですよね。でも私は止めちゃうことが結構あるので、いつも反省します。サービス精神が旺盛なあまり、ついやりやすいように整えてしまっては、「いけない!」って思い直すことも多々です。

 マインクラフトでも、コウやヒロが家を作るのにめちゃくちゃな順番でブロックを積んでいるのを見ていると、「建築ってそういうものじゃないんだ! まず石のブロックを置いて、それからレンガのブロックを置くんだよ」とかつい言っちゃう。ゲームの中なんだから、みっともない家でも何でも好きに作ればいいのにね。で、私が口を出した結果、ものすごーく普通の家が出来上がるわけです。ああ、また子どもの個性を潰してしまった。