いよいよ中学受験本番まで秒読み段階に入ってきました。ここでインフルエンザにかかったら、ラストスパートが効かない。本番でかかったら試験さえ受けられない。今、親たちが抱えているのはそんな不安なのではないでしょうか。 そこで、編集部ではデュアラーであり受験生ママでもある2人と、やはりデュアラーで子どもの中学受験を経験したママ2名の座談会を開催。インフルエンザ対策についてとことん語ってもらいました!

 座談会後半には富士フイルムで除菌グッズ開発に携わる阿部洋史さんも参加。「受験生の親が知っておきたい最新インフル対策」でも紹介した、持続除菌グッズ「Hydro Ag+」や、インフルエンザ対策について解説してくれました。まずはママたちのお話からスタートです。

【座談会出席者】
<受験生ママ>

Tさん:フレックス制度を使いながらウェブ会社にプロデューサーとして勤務。小6の長男の受験本番まで2カ月を切り、インフルエンザ対策に頭を悩める日々。下に小2の次男がいる。インフルエンザの予防接種は12月上旬に2度目を済ませた。
Oさん:出版社で編集記者として勤務。今年の1月、2月に長女の受験を控えている。サッカーに夢中な小3の長男、保育園児の0歳の次女もいて多忙なため、インフルエンザの予防接種をまだ受けさせていないのが気がかり。
<先輩ママ>
Sさん:損保会社にフルタイム勤務。2人姉妹の母として2度の中学受験を経験しともに第1志望に合格。現在高2の長女は難関女子校に、中1の長女は都立中に通っている。受験の年は家族全員でインフルエンザの予防接種を受けた。
Kさん:派遣会社で事務の仕事をしながら3人の男の子を育てている。第1子が一昨年、難関大学付属中に合格。今後も現在小5、小3の弟たちの受験が控えていてまだまだ気が抜けない日々。一昨年は夫以外の家族はインフルエンザの予防接種を受けた。

阿部洋史さん:富士フイルムメディカルシステム事業部統括マネージャー。「Hydro Ag+(ハイドロエージープラス)」の企画を行い、院内感染では国内で先駆的な国立がん研究センターとの共同研究にも取り組んでいる。自身は中・高・大と受験を経験。4人の娘さんの子育てでも受験を経験している。

ママたちの心の叫び「本番当日のインフル発症だけは避けたい!」

―― TさんとOさんは受験本番まで1カ月少しとなりましたね。健康面で今気になっていることは何ですか?

Tさん やはりインフルエンザは怖いですね。息子は今、週に2回、電車で塾に通っているのですが、車内で手も当てずに咳やくしゃみをする人もいるので、どこでウイルスをもらってくるかと気が気でならないです

Oさん 確かに。本番当日にインフルエンザになったら、この数年の努力が水の泡ですよね。

Sさん 知り合いのお子さんがまさに当日インフルエンザになったんです。幸い保健室で受験させてもらえて、しかも合格できたのだけど、もしわが子がと思うとこわかったです。

Kさん 薬を飲んで症状を抑えたとしても普通は力を出し切れないですからね。それで残念な結果になってしまったら悔やんでも悔やみきれない……。

Tさん 親がこんなに心配しているのにうちの息子は、「本番でかかるくらいなら今のうちにかかったほうがいいから」なんて言って、何の予防もしてくれないんです。

Kさん 発症したら最低5日間は学校にも塾にも行けないでしょう。その間勉強ができないと思うと、私も心配でした

Oさん とにかく受験が終わるまでは絶対インフルエンザにかからせたくないですね。

「マスクは顔の一部です」 現実は男子と女子で着用に差が

 それでは、既に中学受験を経験したSさん、Kさんがどんな対策をしていたのか、詳しく聞いていきましょう。

―― インフルエンザは飛沫でも感染しますが、マスクは使わせていましたか?

Sさん 娘たちは11月ごろから学校でも塾でもマスク着用が基本でした。男の子で嫌がる子がいるみたいですが、うちは女の子のせいか素直に着けてくれましたね。

Kさん うちの息子も以前はマスクはいやだ、手洗いもしないというタイプだったんです。でも、受験のときはマスクをしていましたね。本人も危機感があったみたいです。

「マスクも手洗いもしなかった息子が受験生になったら着けてくれました」と言うKさん
「マスクも手洗いもしなかった息子が受験生になったら着けてくれました」と言うKさん

Tさん 塾の先生も「マスクは顔の一部です」なんて言って、マスクを推奨していますね。でも、息子は「雑菌ウェルカム」と言って、全然つけてくれなくて困っています。

Oさん 模擬試験の会場でも女の子はちゃんとつけている子が多いですね。男の子は少ないです。

Tさん 最近はマスクも種類が豊富なので、いろいろ買ってきてあげると「どれが自分の輪郭に合うかなー」なんて試してはいるのだけど。結局はつけてくれません。代わりに夫が2重に付けていたりするんですよ(笑)。

Oさん インフルエンザを家に持ち込まないという意味では、それも大事ですね(笑)。

Sさん 娘は学芸会のときに体育館のほこりが原因で副鼻腔炎になってしまったんです。寝ている間は口呼吸になってのどが乾燥してしまうので、その対策のためにもマスクは24時間手離せませんでした。