2015年から毎年行っている、日経DUALと日本経済新聞社による共同調査「自治体の子育て支援制度に関する調査」を今年も実施。その結果をもとに「子育てしながら働きやすい都市」をDUAL・新聞独自の指標でランキングしました。

 今回は東京を除く全国の上位20自治体のランキングを発表するとともに、「全国編」上位4自治体の特徴について分析していきます。

【共働き子育てしやすい街ランキング2018】
(1) 共働き子育てしやすい街2018 総合ランキング
(2) 自治体調査 保育無償化は待機児童問題に大きな影響
(3) 共働き子育てしやすい街 上位50自治体と東京分析
(4) 地方自治体躍進の理由は? 全国編詳細リポート ←今回はココ
(5) 2度目受賞の新宿区長「育児に社会的支援は不可欠」
(6) 病児を看護師が迎えに行ってくれる街、宇都宮市

【調査について】
・調査名:「自治体の子育て支援制度に関する調査」
・調査対象:首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、中京圏(愛知・岐阜・三重)、関西圏(大阪・兵庫・京都)の主要市区と全国の政令指定都市、道府県庁所在地の162自治体
・実施期間:2018年9月~10月
・回答数:143自治体

<自治体ランキング 評価のポイント>
① 認可保育園に入りたい人が入れているか
② 認可保育園の保育利用枠の今後の増設状況
③ 認可外保育園などの受け皿がどのくらい用意されているか、利用者への助成はあるか
④ 病児保育施設の充実度
⑤ 幼児教育・保育無償化以上に保育料値下げなどしているか
⑥ 未就学児がいる世帯へのサービス・現物支給があるか
⑦ 学童保育が充実しているか
⑧ 保育士確保へ自治体独自の取り組みがあるか
⑨ 保育の質担保への取り組み
⑩ 産後ケアへの取り組み
⑪ 不妊治療助成を実施しているか
⑫ 児童虐待に対応する支援拠点の整備
⑬ 未就学児の人数

東京を除く「全国編」上位20自治体一覧

【DUALオリジナルランキングの指標・配点内容詳細】
回答に基づき以下の31項目で配点。100点満点でランキング化した。
① 認可保育所など自治体が管理している保育施設の0歳児クラス利用児童数と0歳児クラス申請児童数の比較(10点) ②1歳児クラスで利用枠が増えているかどうか(4点) ③2018年度の全クラス利用児童数÷未就学児の人数(3点) ④2017年度の全クラス利用児童数と2018年度の全クラス利用児童数の比較(3点) ⑤2018年度の全クラス利用児童数と2019年度の全クラス利用枠(予定)の比較(3点) ⑥2018年度の全クラス利用児童数と2020年度の全クラス利用枠(予定)の比較(2点) ⑦認可外保育所の充実度(5点) ⑧運営する病児・病後児保育施設の有無⑨病児・病後児保育の最大収容人数と保育所定員の比較⑩施設以外の病児関連サービス(計9点) ⑪保育無償化以上の独自の取り組み(6点) ⑫認可外施設に通う家庭への助成制度の有無⑬最大助成額⑭その他助成制度⑮自治体が補助をしない認可外施設に通う家庭への助成制度の有無とその内容(計9点) ⑯未就学児がいる世帯へのサービスや現物支給の有無や数⑰その具体的な内容(計9点) ⑱保育の質担保への取り組み(6点) ⑲企業主導型保育の情報開示(1点) ⑳保育士確保への独自の取り組み(2点) ㉑産後ケアへの補助、サービス(2点) ㉒独自の不妊治療助成制度の取り組み(2点) ㉓学童保育に小3まで全員入れるか(4点) ㉔学童保育の定員を増やす予定(2点) ㉕学童保育の運営時間(5点) ㉖学童保育の児童1人当たり1.65平方メートル以上の空間確保ができているか(2点) ㉗学童保育の1クラス当たりの平均児童数(1点) ㉘学童保育の夕食・長期休みの昼食提供への取り組み(3点) ㉙児童虐待に対応する支援拠点の整備(2点) ㉚未就学児の人数㉛増加率(調整点として3点+2点)
(注/各都市の回答や配点結果は記事中に掲載しているもののみ公開し、それ以外の内容については非公開とします)

<次のページからの内容>
● 宇都宮市が地方都市で初の総合編グランプリになった要因は?
● 内容的にはグランプリに見劣りしない厚木市
● 昨年全国編グランプリの松戸市は今年も高評価
● インフラが整っている柏市