第2子の産休直前、同僚が「あなたの仕事は誰がするの?」

 仕事はとてもやりがいがありましたが、27歳で結婚し、2008年に第1子を産んだ私が産休第一号でした。産後は月曜から金曜、ほぼフルタイムで復帰していましたが、子どもが病気になれば早退したり休んだりしなければならず、時間的にも精神的にも自分を追い詰めていました。今振り返れば、そんなに頑張りすぎることはなかったのにと、当時の自分に伝えたいですが、あの頃は第一子ということもあって全く余裕がなく、結局子どもに笑顔で接することができないのがつらくて、徐々に仕事を減らしていくことを考え始めました

 夫はといえば、テレビ制作の仕事をしていて土日も休めない状態。子どもが発熱したからと相談しても、「無理だからごめん」と一蹴。当時の私は名古屋の実家にも大阪に住む義両親にも甘えることができず、高額のベビーシッターやファミリー・サポート・センター、病児保育などをフル活用しても、ワンオペの大変さはなかなか解消されませんでした。

 任される仕事も増えてやりがいを持って働いていましたが、当時は長女をきちんと育てなければというプレッシャーもあり、このままの状態で仕事を続けるのは厳しいかもしれない……そう思った頃、2人目を妊娠。すると同僚に「産休中、あなたの仕事は誰がするの?」と言われてしまったのです。信頼していた同僚の言葉はとてもショックでしたが、同僚との間に亀裂が生じていたこと、チームに迷惑をかけていたことに全く気づいていませんでした

 「このままの働き方で仕事と子育てを両立できるのだろうか」と悩みながら、産休に入りました。そんな時にご近所のママ友から、「夫の会社が広報に力を入れたいと思っている」という相談を受けました。

 それが、次の転職先となる金融ベンチャーの会社です。