子育てには、疑問や悩みがつきもの。本特集では、「これってホントなの?」という様々な疑問を、5つの年齢別に分け、「子どもの年齢別 ウソ・ホント?スペシャル」としてお届けしています。

 今回は、小学校高学年によくある3つの疑問について、専門家の回答を紹介します。

【子どもの年齢別 ウソ・ホント?スペシャル特集】
(1) 【妊娠育休】夜泣き原因/虫歯うつる/パパの関与?
(2) 【0~3歳】ステロイド/食アレ誤解/スマホ子守り
(3) 【4~6歳】ADHD?/計算勉強すべき?/中間反抗期
(4) 【高学年】ネットいじめ/性教育/理系脳は育つ? ←今回はココ
(5) 【低学年】留守番年齢/中学受験と学力/スマホ影響

Q10 今どきのネットいじめは親が気づけないって本当?

 以前は、ネットいじめやSNSいじめというと、小学生には縁遠いイメージがありました。「小学生でもクラスやクラブの連絡にLINEのグループを使っていることはあります。固定電話を家に持たないで、小学生の子どもも含めて1人1台スマホを持つ、という家庭もあります。家族割などもあり、親が子どもにスマホを与えるハードルは低くなっています」。ネットいじめなどに詳しい、全国webカウンセリング協議会理事長の安川雅史さんは言います。親はどういう点に気を付けるべきなのか教えてもらいました。詳しい解説は次ページから。

●親からいじめが見えにくくなっている?
●親もいつもスマホをいじっていませんか?
●今から親ができること

Q11 性教育を積極的にすると性犯罪の被害者・加害者になりやすい?

 「どう教えたらいいか分からない」「恥ずかしくて教えられない」―—。性に関する話題が苦手という親は意外と多いもの。さらに、よくいわれるのが「寝た子を起こす」説。セックスなどに関する性教育を家庭で積極的にすることで、早熟になるのでは? アダルトサイトや出会い系サイトなどに興味を持ってしまうのでは? などと疑問を持つ親は少なくありません。その結果、性犯罪に巻き込まれたり、あるいは、誰かに被害を与えたりする側になりやすいのではないか、という不安を抱く親もいます。NPO法人ぷれいす東京理事で日本性教育協会運営委員会副委員長も務める池上千寿子さんに聞きました。詳しい解説は3ページから。

●性犯罪の加害者とならないために一番重要なこと
●初潮はお祝いムード、精通は?
●性的な被害に遭ったときのために

Q12 親が文系だったら子どもは理系にならないって本当?

 これからの時代、「理系が有利」と耳にしたことがある人は多いかもしれません。では、親が文系でも、子どもは理系になれるのでしょうか? 『理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件』の著者で、元マイクロソフト社日本法人社長として多くの理系脳と接してきた成毛眞さんに聞きます。専門家の詳しい解説は5ページから。

●これからの時代は理系脳が有利?
●今後求められる理系脳の習性とは
●親はどんな環境を整えればいいの?