子育てには、疑問や悩みがつきもの。本特集では、「これってホントなの?」という様々な疑問を、5つの年齢別に分け、「子どもの年齢別 ウソ・ホント?スペシャル」としてお届けしています。

 3回目の今回は、4~6歳の保育園期によくある、下記の3つの疑問について、専門家の回答を紹介します。

【子どもの年齢別 ウソ・ホント?スペシャル特集】
(1) 【妊娠育休】夜泣き原因/虫歯うつる/パパの関与?
(2) 【0~3歳】ステロイド/食アレ誤解/スマホ子守り
(3) 【4~6歳】ADHD?/計算勉強すべき?/中間反抗期 ←今回はココ
(4) 【高学年】ネットいじめ/性教育/理系脳は育つ?
(5) 【低学年】留守番年齢/中学受験と学力/スマホ影響

Q7 落ち着きのないわが子 もしかしてADHD?

 ADHD(注意欠如・多動性障害)という言葉が広く一般に知られるようになり、症状のチェックリストなどを目にする機会も増えました。「うちの子に当てはまるかも」と気になるママ・パパも多いかもしれません。ADHDとは発達障害のひとつ。発達障害は、生まれながらの脳の機能障害が原因で起きるとされています。

 ADHDは、不注意・多動性・衝動性を大きな特徴とします。しかし「じっと座っていられない」「言うことをきかない」「気が散りやすい」「物をよくなくす」などは、4~6歳ごろの子どもにはよく見られる行動でもあります。それが「子どもらしさ」から来るものなのか、どう考えるべきなのかよく分からない、という疑問はよく聞こえてきます。東京医科大学医学部小児科学分野兼任教授・東京家政大学子ども学部子ども支援学科教授の宮島祐さんに聞きました。専門家の詳しい解説は次ページから。

●「落ち着きがない」のは「子どもだから」なの?
●診断のポイントは?
●幼児期にADHDと分かるメリットはある?

Q8 入学までに足し算・引き算ができないと出遅れる?

 4~6歳になると、小学校入学が少しずつ視界に入ってきて、親は何となく焦ってしまいます。最近は、就学前から先取り学習をしている子どもも少なくありません。していないとやはり出遅れてしまうのでしょうか。28年間小学校教員として勤務し、小1プロブレムなどの現場に詳しい白梅学園大学子ども学部子ども学科教授の増田修治さんに聞きました。専門家の詳しい解説は3ページから。

●先取り学習より大事なこととは?
●入学までにしておきたいこと
●「ケーキを買うなら、ホールケーキ」という理由

Q9 中間反抗期に親の対応が悪いとキレやすい子になる?

 5歳前後になると男女問わず、口答えが立派になってきて驚かされることがあります。2歳前後のいわゆる「イヤイヤ期」と違い、反抗する態度も立派になります。忙しいときに、そんな風に反抗されると、つい親もカッとなってしまいがち。ふと我に返り、「こんな対応でよかったの!?」「このままでこの子は大丈夫なの!?」などと不安に駆られることも少なくないでしょう。ほあしこどもクリニック副院長であり、臨床心理士の帆足暁子さんに聞きました。専門家の詳しい解説は5ページから。

●゛キレる人間゛のモデルにならないために
●仕事がうまくいかなくてイライラしている日には?
●こうすれば「捨てぜりふ」はやめられる