お出掛けしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を紹介している本シリーズ。今回ご登場いただくのは、東京都で12歳(中1)の男の子と7歳(小2)の女の子を育てているフリーランスママのKさん(42歳)。現在ルーマニアの専門家として、大学などでのルーマニア教養講座の講師をはじめ、旅行や展示会のコーディネート、ワインPR、ライターと幅広く活動をしています。

自身も海外経験が長く、コミュニケーションを通じて異文化に対する価値観が深まり、生きる力が身に付くと考えているKさんが、これまで実践してきたこだわりの遊び・学びサポートを紹介します。

実践例:Kさんの場合(12歳と7歳を育て中のママ)

 「子どもには国境や言葉の壁を越えたコミュニケーションを楽しめる人になってほしい」というKさん。Kさん自身、学生時代の留学経験も含め、20代のほとんどを海外で過ごし、英語はもちろん、イタリア語、ルーマニア語にも精通する国際人です。

 「大学卒業後は外資系企業に就職し、長期間欧州で暮らしてきました。そんな中で感じたのが文化を超えたコミュニケーションの楽しさでした。海外に出ると、人によって文化や宗教に基づく生活パターンや食べ物、家族の在り方などが全く異なっている分、価値観のバリエーションがとても広いことに気付かされます」

 多様な人とのコミュニケーションを重ねる中で、自分や自分を取り巻く環境が正しいとは限らないということに気付き、価値観を深めていくことは、生きる力にもつながるとKさん。

 「例えば、日本にいれば、よい大学に入り、よい企業に就職することは1つの成功と思われますが、広い世界を見ると、それらがすべてではないということにも気付けます。仮に受験で望み通りの結果を得たとしてもそれは人生のゴールではないし、逆に受験に失敗したとしても、その失敗もまたすべてではないと思えるタフな価値観の中で、自分らしく生きていけるようになると思うのです」

 価値観に深みがあるほど、バランスを取りやすくなり、生きやすさにもつながる。だからこそ、「子どもたちにも、多様な国の人とのコミュニケーションによって価値観を深めてほしい」というKさん。子どもたちが、異文化交流を当たり前のこととして受け入れられるようサポートをすると同時に、人とのコミュニケーションそのものの大切さも伝えてきているといいます。「重視しているのは語学教育ではなくコミュニケーションを取ることの大切さです。子どもたちが誰とでも、どんな場所でも交流を楽しむ様子が実感できるとうれしいですね」

 そんなKさんの子どもたちに対する「遊び&学びサポート」の工夫を次のページから具体的に紹介していきます。

次ページから読める内容

  • 幼少期に語学習得を焦らない
  • 育むのは語学を学ぶための意欲と土台
  • 誕生日には保育園の先生に手紙を
  • 同世代の友人とは異なる大人とのコミュニケーション
  • 言葉を交わそうとする気持ちが育っていることを実感

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る