お出かけしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を紹介している本シリーズ。今回ご登場いただくのは、東京都内で中1の男の子と、小5の男の子を育てているSさん(44歳/通信系企業勤務)。わが子を「育てにくい」と感じたことがきっかけで、「親自身が変わろう」と決意。子どもとの対話を重視し、子が興味を持った生き物飼育に徹底的につき合うなどして、親子の信頼関係を築いたSさんの工夫を紹介します。

実践例:Sさんの場合(中1と小5の男子を育て中のママ)

 「長男が3歳くらいの頃から、なんだか育てにくいな、と感じ始めました。例えば、『おでかけするから靴を履こう』と伝えると『どうして履かなきゃいけないの』と聞いてきて、全然言うことを聞いてくれません」

 「子育てには、『親が子どもをしつける』という部分もあると捉えていたため、ことあるごとに反論してくるということは、そこまでの育て方を間違えたのかなと悩みました。でも、これはこの子の個性だと気が付きました

 Sさんは、「徹底的に子どもの話を聞き、子どもの様子を観察する」という接し方に方針を変更。「長男は、遊びひとつとっても、親が何かさせようとしても、自分で納得しない限り、興味を示さない子でした。それなら、本人が興味を持ち、やりたいということをやりたいようにとことんやらせてあげることにしました

 未就学児の頃から昆虫や生き物が大好きだった長男が「飼いたい」と採集してきて、これまで親が拒否した生き物はない、とSさん。さまざまな生き物を飼育する過程で、悲しい試練もありましたが、長男は自分のやりたいことに自分で取り組める子に育ちました

 また、高学年から本の読み聞かせを再開したり、子どもの話を聞く姿勢を大事にしたり、声かけの表現方法を工夫したりするようになったことで、長男も親の提案に耳を傾けられるようになったといいます。Sさんがこれまで実践してきた「遊び&学びサポート」を次のページから具体的に紹介していきます。

長男と次男で昆虫探し
長男と次男で昆虫探し

次ページから読める内容

  • 3、4歳の頃から「なんで?」と反論してきた長男
  • 親が興味を持たせたいものは声かけを工夫
  • 応援する姿勢が「理科好き」や「プレゼン」につながった
  • 約8年間続いた生き物ブーム
  • 高学年で読み聞かせを再開 会話も弾む
  • LDとADHDの疑いがある次男は得意な運動を伸ばしたい
  • 親自身が学んでいないと「勉強しろ」と言っても伝わらない

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る