お出掛けしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を紹介している本シリーズ。今回ご登場いただくのは、神奈川県で7歳(小2)と14歳と(中3)の男の子を育てている歯科医ママのSさん(44歳)。「詰め込み型」教育を受けて育ち、「勉強とは教科書に沿ってやるもの」と捉えてきたSさん。自身の経験を反面教師に、子どもたちに学ぶ喜びを知り、心の糧にしてもらうために、実践してきた親としてのサポートのこだわりと工夫を紹介します。

実践例:Sさんの場合(7歳と14歳息子を育て中のママ)

 「私はいわゆる『詰め込み型』教育で育ちました。家が厳しかったこともあり、外で自由に活動することや、どろんこになって遊ぶような経験もなく、勉強も教科書に沿って文字通りに学び・覚える対象だと捉えてきました。

 一方、夫は正反対のどろんこ育ち。子ども時代の『面白い』『楽しい』という経験が根底にあるせいか、歴史ひとつとっても、知識だけではなく思いやロマンをたっぷり持っていたり、休日になるとDIYを楽しんだりと、何事も楽しみながら向き合っています」

 子ども時代の経験をもとに、何事も楽しむ夫の姿に羨ましさを感じる中、子ども時代に興味があることに思い切り取り組み、『楽しい』と感じるベースをつくる経験が人生を豊かにすると感じたというSさん。さらに経験を重視したいと思うようになったのにはもう1つ理由があるそう。

 「実は長男が小学生の時は、私も初めての子育てに必死で、自分と同じように暗記学習を中心に勉強に向かわせ、苦労させてしまいました。小さい頃に遊びの中で十分経験していない図形の展開図を教科書の中で理解することや、暗記を中心とする歴史学習で長男が苦労する姿を見て、小さいうちに興味を中心とした遊びの中で、学びの素地をつくっておくことの大切さを実感しました」

 7歳違いで現在小2の次男には、段ボールなどによる大物工作やプラモデルでの安土城作り、教育アプリなど、興味を持ったことはどんどん経験させつつ、家族で取り組む保護猫の飼育や家庭菜園なども一緒に楽しんでいるそう。

 「次男が『面白い』という気持ちを軸に学びを深める中で、あらゆることを学んでいく吸収力に驚かされています」とSさん。知識だけでなく、人としての在り方を深く考えようとする姿や、ペットの死を通じて優しさを身に付ける姿を見て、「感受性豊かな時期にこそ多くの経験をすべきだ」と確信しているそう。そんなSさんの次男に対する「遊び&学びサポート」の工夫を次のページから具体的に紹介していきます。

次ページから読める内容

  • 楽しいから工夫ができる
  • 教育アプリで得た視点が工作とリンク
  • 会話で深まる歴史への興味
  • ペットの死と向き合う
  • 命への意識、家庭菜園で広がる食への興味

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