お出かけしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を紹介している本シリーズ。今回ご登場いただくのは、東京都内で中2の男の子と、小4の女の子を育てているMさん(44歳/金融系企業勤務)。子どもたちの「心のアイデンティティーを育む」機会をつくったり、親子旅行で「親離れ卒業式」を実行したりしているMさんの工夫を紹介します。

実践例:Mさんの場合(中2息子と小4娘を育て中のママ)

 「私自身は、自然豊かな長野で育ち、小さい頃はイナゴを捕まえて母親につくだ煮にしてもらったり、タニシをとって味噌汁にしてもらったり、摘んできた山菜を天ぷらにしてもらったりして遊んでいました。子どもたちは東京育ちですが、できる範囲で、リアルな自然に触れる経験ができるよう工夫してきました」とMさん。

 もう一つ、Mさんが心がけてきたのが「心のコアになる原風景をつくってあげること」。大学で国文学を学んだというMさん。「私自身も仕事で外国の人と接することもあり、そんな中、大事だと感じるのは、自分は何者かという『アイデンティティー』です。子どもたちが大人になる頃は、グローバルに仕事をする機会がさらに増えるだろうと想像すると、アイデンティティーを育むきっかけを与えることも大切だと感じてきました」

 多忙な仕事と両立できる範囲で、旧築地市場に家族で月1回通って「リアルな体験」をさせたり、親離れのために小4で「卒業式」のような親子登山旅行を実践したりしてきたMさん。期せずして、中学受験準備でも、長男に「勉強しなさい」と一度も言わなくて済んだと振り返ります。Mさんの工夫を次ページから詳しく聞きます。

「心のコアになる原風景をつくってあげたい」というMさんの工夫は?
「心のコアになる原風景をつくってあげたい」というMさんの工夫は?

次ページから読める内容

  • 「イベント」「学び」「家事」を兼ねて築地へ魚を買い出し
  • 川釣りした魚もさばいて食べる
  • 「稲」に関わる経験を重視した理由
  • 反応がないからと諦めてしまうのはもったいない
  • 「ゆるやかに勉強につなげたお出かけ」をするよう工夫
  • 10歳になったら親は子離れしたほうがいい

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