お出かけしたりおうちで遊んだり、親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげているDUAL世代の皆さんの工夫を紹介するシリーズ。今回、話を聞いたのは、オーストラリアに一家で移住し、3女を育てる中村岳昭さん。「お金がない」「ものがない」をチャンスと捉え、親が遊び心を持つことで子どもの想像力や創造力を伸ばし、自学自習の姿勢も育んだ中村さんの工夫を聞きました。

実践例:中村岳昭さんの場合(オーストラリアに移住した3女のパパ)

 「長女が4歳、次女が1歳10カ月だった16年前、家族全員で日本からオーストラリアへ移住しました」。中村さんは現在、現地で暮らす日本人小中学生向けの土曜日の日本語学校「ブリスベン国際日本語学校」校長を務め、いずれ日本に帰国する子どもたち向けの学習塾「タックス・チュータリング」も運営しています。

 中村さんは、移住するまで日本で企業の業務改革やIT変革などに関するコンサルタントをしていました。「当時は30代の働き盛りでしたが、早朝から深夜まで働き、子どもが起きている姿を見られない毎日。子どもと過ごす時間をもっとつくりたい、広々とした場所で伸び伸び育てたい、夢だった教育関係の仕事をしたい、などの理由でオーストラリア移住を決断しました」。中村さんの妻はオーストラリア人。中村さん自身も大学院時代に1年間留学して身近に感じていた国でした。

 移住後に三女も誕生し、3人の娘のパパになった中村さん。「移住後、ゼロから自分で学校と塾を立ち上げたため、移住当初は、お金もなければ、ものもない状況でした。でも、発想を変えれば、『お金がない』『ものがない』『できない』が子どもの遊びと学びのための絶好のチャンスとなりました」。「なければつくる」「つくるからには子どもの発想の広がりを制限せず、親はその手助けをする」「親が遊び心を持って関わる」など中村さんが実践してきた子育ての工夫を次ページから具体的に紹介します。

長女が高1、次女が中1のときの、ある「パーティー」での一コマ。このパーティーは企画から実行まで、幼い頃からの遊び体験の積み重ねが結実したイベントとなった。詳しくは本文で
長女が高1、次女が中1のときの、ある「パーティー」での一コマ。このパーティーは企画から実行まで、幼い頃からの遊び体験の積み重ねが結実したイベントとなった。詳しくは本文で

次ページから読める内容

  • 家電販売店から冷蔵庫の段ボールをもらってきて……
  • ひらがなを覚えるのも「遊び」ながら
  • 一方から見るのではなく、反対側からも見てみる
  • 手作りのハリー・ポッターパーティー
  • 「一生懸命遊ぶことを教えてくれた両親に感謝したい」

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る