お出かけしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を紹介している本シリーズ。今回ご登場いただくのは、都内で8歳(小3)の男の子と5歳(年長)の女の子を育てているWさん(42歳/管理栄養士)。キャンプやスキーといったアウトドア体験を通じて子どもたちの段取り力をアップさせたり、問題意識を持たせたりすることにつなげているWさんの工夫を紹介します。

実践例:Wさんの場合(8歳息子と5歳娘を育て中のママ)

 「上の子が小学生になり、次の大きな成長の山場として数年後に訪れる思春期を意識し始めました」と話すWさん。思春期は一般的に子どもが精神的に大きく成長し、親との関係を再構築したがる時期。その時期までにコミュニケーション力が培われていなければ、思春期に安定した親子関係を築くことはできないだろうと考えたWさんが重視したのは、「自分で考えて行動する経験を積ませること」。「そうした経験を通じて、自分の意見を言ったり、気持ちを言葉にしたり、他の人の意見を聞き入れたりする力が育まれるのではないかと考えました」

 そこで家族の新習慣として取り入れたのが、キャンプ、スキーといったアウトドア活動でした。「アウトドア活動はもともと私の趣味で、独身時代にはよく出かけていました。その経験からいえるのは、アウトドア活動には『考えて行動する』要素が凝縮しているということ。日常生活とは異なり、最小限の道具や設備を用いてテントを張ったり、食事を作ったりするために、自分が何をすべきか、一つひとつ考えなくてはいけないからです」

 さらにアウトドアでは「自由に遊ばせることができる」点にも魅力を感じたそう。

 「都会に暮らすせいか、ゲームや習い事など、大人がつくった世界の中だけで遊んだり学んだりする子どもたちの姿に危機感を持ち、常々『もっと自由に過ごさせたい』と考えていました。そうした視点からも、アウトドアは最適だと考えました」

 そこで、Wさん一家は、月に1、2回とハイペースでキャンプに行くようになりました。単に連れていくだけではなく、「準備から関わらせる」「失敗から学ばせる」など、さまざまな工夫を取り入れた結果、子どもたちに「段取り力」が付くなど、確実な成長につながっていることを実感しています。また、自然に触れ合うことで、小3の息子は環境問題へ関心を持つようになり、家族で議論する機会も増えました。そんなWさんの「遊び&学びサポート」の知恵と工夫を次のページから具体的に紹介していきます。

次ページから読める内容

  • 困った経験こそが学びにつながる
  • あえて飲み込んだ「手袋をつけなさい」の言葉
  • 「段取り力」を学ぶ好機
  • 危険なことは目で見て分かるように伝える
  • 図鑑を取り出すなど「学習」の時間にはしない
  • おもちゃは持参しない理由

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