┃DUAL親子の遊び&学びサポート┃ 2021年2月18日発行
多様性を尊重する「ダイバーシティ」は、働き方改革の大きな柱であり、教育の現場でも重視されています。「ジェンダー」「いろいろな家族のかたち」「多様性・多文化」「人権」といったテーマを扱う絵本を親子で読むことで、ダイバーシティを身近に感じる機会を増やすことができそうです。
今回、お話をうかがったのは、ピンクという色にまつわる思い込みが「女らしさ」「男らしさ」にもたらした功罪を分析した『女の子は本当にピンクが好きなのか』(河出文庫)などの著者である、堀越英美さん。プログラミングで人生を切り開く二人の女子高生を描いた『ガール・コード』(ソフィー・ハウザー、アンドレア・ゴンザレス/ele-king books)や『世界と科学を変えた52人の女性たち』(レイチェル・スワビー/青土社)などの翻訳も手がける堀越さんに、絵本の中でモヤモヤする表現に出合ったときの対処法や、ダイバーシティをテーマにした絵本の選び方などを教えてもらいました。記事後半では、堀越さんお薦めの「ダイバーシティ絵本」を10冊、紹介します。
<目次>
「多様性」描く絵本10選 親子で楽しみながら学ぶ
●絵本の中でモヤモヤする表現に出合ったら、どうする?
●子どもが好きなジャンルの中から本を選ぶ
●ジェンダーにまつわる刷り込みから自由になるために
●現代の価値観が反映された絵本の魅力
●ライター・翻訳家の堀越英美さんがセレクトする「ダイバーシティ絵本」10選
次ページから読める内容
- 絵本の中でモヤモヤする表現に出合ったら、どうする?
- 子どもが好きなジャンルの中から本を選ぶ
- ジェンダーにまつわる刷り込みから自由になるために
- 現代の価値観が反映された新しい絵本の魅力
- 未就学児から楽しめる 「いろいろな世界」に出合える絵本
- それぞれの生き方があることが分かる
- ドタバタだけどいとおしい共働き家庭をリアルに
- パパの送り迎えが楽しみになる
- 大切なのは違いを理解し合うこと
- 「パパがふたり」の家族のかたちを描く
- 悩みのある小学生の支えに 抑圧から解き放たれる絵本
- 女の子らしくなくても大丈夫!
- 「みんなと同じ」でなくていい
- うまくいかないとき、どう考える?
- 何が「当たり前」なのかは国によって違う
- 分かり合えなくたってかまわない