NON STYLE石田明の双子育児　授乳は任せろ

ボス・ベイビーのパパ役は今のままの自分で演じられた

――そんなすてきなパパの石田さんですが、今回、『ボス・ベイビー』でパパ役の声優にキャスティングされたとき、どう思われましたか？

石田ビックリしましたねぇ。以前からドリームワークス・アニメーションが好きだったので、声優をしたいなと思っていたんですが、まさかこんなに大きい映画で挑戦できるとは！ 非常にうれしかったですね。これも、子どもが持ってきてくれた仕事なんじゃないかなと感じています。

――お子さんが生まれてから、パパの声を演じられたことで、感慨深い思いになりましたか？

石田そうですね、パパになっていなかったら、できなかった気がしますね。今回は役作りをするまでもなく、子どもの前で出てしまう声のまま演じれば良かったんです。その声は、去年の8月に自分でも初めて知ったんですけどね。自分はこんな声が出るんやなぁって（笑）。

　ボス・ベイビーは、その家族にとって2人目の子どもですが、上の子のティムは7歳だから、赤ちゃんの世話は7年ぶりということになります。となると、色々忘れていることも多いでしょうから、新米パパである僕のままでやって良かったみたいです。

7年ぶりに赤ちゃんの世話をすることになったティムのママとパパ

――完成した映画を見て、いかがでしたか？

石田すごく良かったです！ 最初は自分の声が気になるんですが、後半に行くうちに、自分が声をやっていることを忘れて、映画に集中して見ていました。ボス・ベイビーがめちゃくちゃかわいいし、面白いし、キュンキュンしますよね～。

――特に面白かったところは？

石田ボス・ベイビーと兄のティムのバトル・シーンですね。あそこは見応えがあって、映画の世界観にどんどん引き込まれていきました。あと、ボス・ベイビーの誕生シーンも楽しいですね。本当に面白いと思いました。

――働きながら育児に奮闘しているDUAL読者に、同志としてメッセージをお願いします。

石田仕事とプライベートを分けるからしんどいのであって、どちらも人生だと考えればいいのではないかと思います。一生懸命、普通に自分が幸せになるために頑張りゃいいだけだなと思って、僕はやっています。

　共働きしながら子育てをするとしても、夫婦でお互いに一生懸命やっていると、相手への思いやりが効いてくるんですよね。手を抜いている人に思いやりを持って接しても、そこは余白にしかならないんです。一生懸命やっている人に思いやりで接すれば、思いやりが返ってくる。それは特に相方の井上に伝えたい…って、これは夫婦の話とちゃうか（笑）。でも、何事も一生懸命やっていれば、結果、小さなことが幸せになってきますからね。

　僕、さだまさしさんが好きで、「恋愛症候群」という歌に好きな歌詞があるんです。恋とは相手に求めるもので、愛は与え続けるものという意味の歌詞なのですが、そうやなぁ、やっぱり愛ってそういうもんやなぁと思います。みんなで愛を与え続けていきましょう！

――本当にすてきなお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。

見た目は赤ちゃん、中身はおっさんのボス・ベイビー

　パパとママの愛情を一身に浴びて、幸せな毎日を送っているティム。そんな3人家族のもとに、黒いスーツに白いシャツ、ネクタイをビシッと締めた赤ちゃん“ボス・ベイビー”がやってきます。ボス・ベイビーはティムの弟として迎え入れられますが、どう見ても普通ではありません。なぜなら、見た目は赤ちゃんでも、中身は大人の男性だったのです…。

ティムはボス・ベイビーが普通の赤ちゃんではないとすぐに見破る

　ボス・ベイビーがティムの家にやってきた目的が明らかになり、ティムとボス・ベイビーの大冒険が始まります。ボス・ベイビーのかわいらしいビジュアルと、よく練られた面白いストーリーに、大人も子どもも夢中になること請け合いです。春休みに、ぜひ親子で楽しんで見てくださいね！

公式サイト：http://bossbaby.jp

（取材・文／清水久美子、撮影／杉 映貴子　ヘアメイク／魚住真弓　スタイリング／中本大介(es-quisse)）