キッズウィークを活用して子どもの体験活動を豊かにしよう

 以上、体験活動の効果をデータで垣間見てみました。今回のデータは、年齢と家庭の年収を統制した比較によります。フツーの家庭の小4児童に限ったデータです。体験活動の効果を、ある程度支持するデータとみてよいでしょう。

 あと少ししたら春休みですが、いろいろな所に出かけ、お子さんに「体験」を積ませたいものです。当局もその重要性を認識し、昨年の学校教育法施行令改正により、各自治体が学校の休業日(体験的学習活動等休業日)を独自に設定できることになりました。

 長期休暇の一部を割り振り、土日と接合することで、学期中にもまとまった休暇(キッズウィーク)を創設できる、という寸法です。旅行など、親子が共に体験学習を行うことが期待されます。レジャーの時期が分散することで、観光施設の混雑が緩和され、盆や正月の帰省ラッシュも解消されるかもしれません。

有休に罪悪感がある日本人。国や自治体一丸となってWLB促進を

 ただ、子どもの学校が休みになっても、保護者が休暇を取れるかどうかは未知数です。周知のとおり、日本の労働者の有休消化率は低く、有休取得に罪悪感を抱く者も多くなっています(図2)。右下のヨーロッパ諸国とは大違いです。

 年度の体験的学習活動等休業日が確定したら、地域内の企業に早めに周知させ、子がいる従業員の有休取得を促すよう、国や自治体が働きかける必要があります。場合によっては、「指導」という形をとってもいいでしょう。体験的学習活動等休業日の制度が、社会全体のワーク・ライフ・バランスを促進することになればしめたものです。

 「体験が人を育てる」。昔から言われている格言ですが、これは理屈抜きに正しいのです。