「カルテ」で習熟度を共有し、「1人を全員でみる」体制

一人一人の生徒について、進度などの情報をカルテとしてITで管理しているのも、F@IT Kids Clubの大きな特徴。カルテの情報は、コメントカードの形で、生徒と保護者にフィードバックしている(写真はカルテにもとづいて作成したコメントカード)
一人一人の生徒について、進度などの情報をカルテとしてITで管理しているのも、F@IT Kids Clubの大きな特徴。カルテの情報は、コメントカードの形で、生徒と保護者にフィードバックしている(写真はカルテにもとづいて作成したコメントカード)

 F@IT Kids Clubでは、子どもたちが問題に直面しても基本的に正解をそのまま教えることはしない。中には「この機械がいけないんだ」などモノのせいにしたり、投げ出そうとする子もいるというが、それでも寄り添っていく。

「ここまでできるようになったんだね!」と、“到達点”を一緒に確認したうえで、つまづきの原因を見つけたり、「一緒に考えよう!」と対話をしながら子どもに気づかせていく。この学びへの取り組み方が、他のスクールと大きく違うところだ。

 子どもたちの変化や気づき、進度などを記録している「カルテ」はスタッフ間で共有。どのスタッフが対応しても、個々人のこれまでの学びを分かってあげられるようにしている。

 F@IT Kids Clubは1コース全24回。保護者の前で行われる発表会は2回ある。

F@IT Kids Clubでは年に2回、保護者の前で学習の成果を発表する。ちなみに品川校では、子どもが授業を受けている間、お茶を飲んだりパソコンで仕事をしたりできるスペースがある。Wi-Fiも利用できる
F@IT Kids Clubでは年に2回、保護者の前で学習の成果を発表する。ちなみに品川校では、子どもが授業を受けている間、お茶を飲んだりパソコンで仕事をしたりできるスペースがある。Wi-Fiも利用できる

 低学年向けのスクラッチクラスでは、迷路のプログラミングに取り組んだ。「お姫様を助け出す」「地球の大航海に出る」など、自分で決めたストーリーに合わせたコースや障害物を設定。音楽が流れたり、障害物にぶつかると跳ね飛ばされたりするなど、各自で工夫を凝らしている。学年が上がると、ストーリーや設定が複雑になっていく。

 高学年中心のロボットクラスでは、3年生と6年生が「決められた黒い線のコースを走らせ、タイム内にゴールする」という課題に挑戦。確実に時間内に進むには、黒い線を読み取るためのセンサーの設定や、ロボットを構成するブロックの組み方などで試行錯誤が必要とされる。

正解は1つではない。ロボットの組み立て方も、それを動かすプログラムも「十人十色」なのだ
正解は1つではない。ロボットの組み立て方も、それを動かすプログラムも「十人十色」なのだ

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