「授業」ではなく、対話を重視して双方向で進める

チャレンジ問題の例。正解は一つではないことがポイント
チャレンジ問題の例。正解は一つではないことがポイント

「テキストには単元ごとに必ず、“ふりかえり”があります。簡単な確認テストのようなものですが、できると『でじっと』のスタンプがもらえ、スタンプの数によってプレゼントと交換できます。少し深く考えさせる、“チャレンジ問題”もあり、より意欲の高い子に応えるような工夫もしています。こうやって小さな成功体験を積み重ねることで、子どもたちは飽きずに学びを深めていくのです」

 子どもたちがスクールに到着し、各自のセキュリティカードを機械にタッチすると、入室メールが保護者に届く。退室の際も同様なので、子どもだけで通っていても親はきちんとチェックができて安心だ

 通ってきている子は男女両方同じくらいで、最初からプログラミングに興味がある子もいれば、通い始めるまで触ったことがなかったり苦手意識を持っていた子もいるという。でも、「分からない子にもちゃんと気づいてあげられるかが重要なのです」と大木さんが話すように、F@IT Kids Clubではどんなレベルの子にも一人ひとりしっかり対応している。

スクールに到着しカードをタッチするとメールが保護者に届く。親はきちんとチェックができて安心
スクールに到着しカードをタッチするとメールが保護者に届く。親はきちんとチェックができて安心

 1クラス最大でも20人だが、一方的な「授業」の形式は取らない。テキストを見ながら、個人個人の理解に合わせて進めていく。スタッフは1クラスに4~5人つくが、より細かなケアが必要な低学年では少し増える。目線を合わせ、会話をしながら進めていく。高学年になると、テキストを見て自分で進めながら、分からないところをスタッフに聞くというスタイルになる。ときには友達同士で教え合うこともあるという。

 面白いのは、同じ教材やソフトを使っていても、子どもたちの作り出すものは全く異なるものだということだ。

「子どもたちの発想は、私たちが予想もつかなかったようなことばかり。一人ひとり、自分の中にストーリーがあって、それをどんどん膨らませていきます。慣れるまではテキスト通りにやっていた子も、分かってくると自分で枠から外れてみたり。子どもは恐れを知らない大胆さがあり、失敗して悔し泣きをしても果敢にまた挑戦していく。私たちも学ぶことがたくさんあります」(酒井さん)

単元ごとの”振り返りテスト”をクリアするとスタンプがもらえる。スタンプは一定数貯まると、プレゼントと交換できるというインセンティブも用意されている。ちなみに、「でじっと」などのオリジナルキャラクターは、なんと、すべて西村りささんがデザインした
単元ごとの”振り返りテスト”をクリアするとスタンプがもらえる。スタンプは一定数貯まると、プレゼントと交換できるというインセンティブも用意されている。ちなみに、「でじっと」などのオリジナルキャラクターは、なんと、すべて西村りささんがデザインした

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