体験学習+事前・事後学習で効果を高める
その場限りの“楽しい”体験で終わらせるのではなく、学習効果をより高めるために、学校と連携した予習と復習を効果的に組み合わせているのが特徴。
Me&MyCityの体験学習の前に、子どもたちは学校でオリジナルテキストを使った10回の授業を受け、経済や金融、税金、公共のサービス、広告など世の中の仕組みを学ぶ。これらは、体験学習をしたときに、労働者であり、消費者であり、また地域社会のメンバーの一員でもある各自の役割を理解するための基礎知識となる。
教師の役割は雇用主として、各職業に適した生徒を選ぶこと。当日用意される企業や専門職のリストからあらかじめ各生徒の希望を聞きながら、模擬就職活動や面接に基づいて職業を割り当てていく。
体験学習では、希望した勤務先の従業員として商品・サービスを販売するほか、給与として得た通貨はMe&MyCityでの支払いに使うことができ、議会への出席、納税も行う。
1人に1台用意されるタブレット端末では、各企業の業績や1日の課題がチェックでき、給与明細やお金は電子化。 ITに興味がありノキアのブースで働くことを希望したという13歳の男子生徒は、「社会の仕組みが何となく分かった。進路は決めていないけれど、もっと学びを深めたい」と感想を述べた。