日経DUALの読者の皆さん、こんにちは。2歳の娘と4歳の息子を共働きで子育てしながら、毎日必死なイクメンFP、ヤマサキです。家事・育児に関わる時間は、年間1500時間! 本連載ではイクメンFPとして、「子育てとお金」についてと「男の家事・育児のやり方」についてをテーマに、基本的には毎月交互に展開していきます。冬のボーナスのシーズン。今回は、イクメンを志すパパ、そして、夫をイクメンに育成中のママに向けて、冬ボーナスの使い道のアドバイスです。

イクメンに必要なのは、「より楽をしようとする手抜き心」

 DUAL世帯においてイクメンを志すあなたがまず考えるべきは「努力と根性」ではありません。必要なのは「より楽をしようとする手抜き心」です。

 共働き世帯で、女性が産休・育休に入ると従来より年収はダウンします。給付金の存在により無収入にならないことはとても助かりますが、3分の2から5割ですから収入そのものは下がります。子どもの分の出費は増え、収入は減るわけですから、男性は仕事を基本的に今のまま頑張らなくてはならず、家事をしたからといって年収減は許されません。

 女性が復職してすぐは、まだ年収が回復していませんが、女性の負担も大きいのでこれまたなおさら、男性は年収を減らさずに家事育児の参加率を高める必要があります(子どもの誕生時より、妻の復職時のほうがイクメンの存在意義が問われるタイミングです)。

 だとすれば、同じ家事をできる限り楽に行うほうがいいに決まっています。そこで考えたいのは「効率化(手抜きと呼ばれてもいい)」です。

 家事の省力化は男性にとって重要です。家事育児に時間を割くほど、休息の時間は失われてしまうからです。私の場合、大阪日帰り出張後、皿洗いをすることもしばしばですが、疲労感からすれば皿洗いは勘弁してほしいところです。

 しかし、自分の仕事から帰宅、食事~風呂入れ~寝付かせとワンオペしてきて、子どもとともに疲れて眠る妻を起こして皿洗いをしろというわけにもいきません。

 もし、お金を払って家事負担を楽にすることができれば、男性も楽になりますし、それは妻に同じ家事負担を頼む場合にも妻の負担軽減になってくれます。選択肢は二つ、家事サービス代行業者を使うか、家事を楽にしてくれる家電を買うか、です。