日経DUALの読者の皆さん、こんにちは。3歳の娘と5歳の息子を共働きで子育てしながら、毎日必死なイクメンFP、ヤマサキです。家事・育児に関わる時間は、少なくとも年間1500時間! 本連載ではイクメンFPとして、「子育てとお金」と「男の家事・育児のやり方」をテーマに、基本的には毎月交互に展開していきます。今回は、「夫のワンオペ」について考えます。

男の帰宅時間は自由なのに、女の帰宅時間は拘束されるのはおかしい

 共働きがスタンダードになり、女性が結婚や子育てを理由に離職しない時代になったというのに、依然として変化していないのは「男の働き方」ではないでしょうか。

 特に帰宅時間については、夫のほうが自由度は高いという夫婦が多いはずです。子育てママのほとんどが、定時退社もしくは時短勤務での退社が固定化されており、保育園のお迎えも、夕食作りも、子どもの宿題の相手も、決まってママの仕事になっています。

 パパはといえば、残業なのか飲み会なのかよく分からないまま連絡もせず、22時頃に「今日はメシいらない」といったメッセージをママに送る…そんな人もまだいることでしょう。食事の有無については18時までに連絡、という具合にルール化している場合でも、パパの帰宅時間まで管理しているファミリーは少ないのではないでしょうか。

 これはおかしいのではないか、というのが、私が2人の子育てと家事に積極的に関わってきたうえで持った感想です。夫婦共働きなら、家事や育児も共同して担うべきなのに、パパのほうがラクをしている、と思うのです。

わが家の場合、原則「ハーフオペ」で夜を過ごす

 この原稿を、私は23時の閉店直前のスターバックスで書いています。先ほど子どもと一緒に食事をとり、皿洗いをし、片方の子どもと一緒に風呂に入り、寝付かせのスタンバイまでしてから、ここで仕事をしています。

 わが家は共働きですが、原則として私は18時には帰宅することにしています。保育園のお迎えも週に2日以上担当していますし、夕食も毎週2~3日は作っています。

 基本的に「ワンオペ」の日があまり発生しないようにしていて、私が講演仕事などで帰宅が深夜になる場合や、お互いが夜に自由な時間を作りたい場合を除いては、ワンオペにならないようにしています。あえて言えば「ハーフオペ」ということになるでしょうか。

 平均的にはお互いが週イチでワンオペをし、残りの5日はハーフオペです。ハーフオペにしてみると、食事を作る担当と子どもに食べさせる担当を分けたり、お風呂は子ども2人を順番に入れたりすることができるため、かなり負担は軽くなります。

 とはいえ、普通の共働きパパにハーフオペが難しいこともよく分かります。私の場合、個人オフィスであり、労働時間の裁量の余地があるので(深夜に原稿を書こうと何をしようと、労務時間管理とは無関係)、「男が毎日自宅で夕食がとれる」わけで、自分がやっているのだから会社員パパにも同じことをやれ、と言うつもりはありません。