子どもが10歳以上ならさほど負担ではない

 ところでこのテーマ、未就学児の話から入りましたが、子どもが大きくなってくるほどワンオペもラクになっていきます。子どもは自分で風呂に入ってくれますし(というか、親と一緒に入ってくれない)、寝かしつけをする必要もありません。

 食事も外食にしてファミレスやラーメン屋などで済ませるという手もあり、コストはかかるものの「自分で調理しないぶんの必要経費」と考えれば、コスパも悪くないはずです。

 一方で、妻の仕事は子どもが大きくなるほど、「もう子育て負担も大きくないだろう」と、任される裁量も大きくなって大変になっていきます。そのことを考えれば、なおさら夫には妻の残業を理由としたワンオペを担当してあげてほしいと思います。

 また、ママは同世代の友人(おひとりさまの友人もあれば、子育てから手が離れつつある友人もあるでしょう)と夜にたまの食事をするような時間も久しぶりに持てることになります。単純にリラックスする時間をプレゼントするだけでもワンオペを引き受ける価値は大きいと思います。

まずは月イチでもOK。それから週イチにステップアップしよう

 どんな会社でもいきなり週イチで定時退社というのは難しいかもしれません。それならば、まずは「月に1度」からスタートしてもいいでしょう。

 そして「隔週ワンオペ」を早期に実現し、できれば「週イチワンオペ」をルーティン化してみてください。職場では定時退社せざるを得ない事情があるというフリをして「あの人は○曜日は定時退社」というような雰囲気を作ってしまえば、あとは周りが勝手に配慮してくれるようになります。

 ワンオペを繰り返すうちに、夫婦円満はもちろんですが、子どもとのコミュニケーションの時間も増えることにもなります。特に子どもが未就学児のうちは、一緒に食事をしたり、お風呂に入ったりする時間を作ってみてください。保育園で何をして遊んだのか、誰と仲良くしているのか、色々な話をしていくと、きっと子どもの成長を感じることができるはずです。

 毎日子どもの寝顔に「ただいま」を言う生活から、卒業してみませんか。

(イメージカット/鈴木愛子)