子育て世代はだんだん仕事で怒られなくなる世代

 私は40歳と42歳のときに子どもを授かった40代イクメンですが、この年代になってくると、仕事をしていて人から怒られることはほとんどなくなります。会社員だと、新人と呼ばれる年代は卒業して、若い部下がいたり、ちょっと役職に就いたりすると、怒られる回数はさらに減ってきます。

 役職者から時々怒られることはあるでしょうが、怒鳴られることはそれほどないはずです。少なくとも「なんでお出かけ前に水筒にお茶くらい入れておいてくれないの!」というような叱られ方を会社でされることはないでしょう。

 ところが、家事や育児をするほどイクメンは怒られることになります。あなたがどんなに会社で偉いかは関係ありませんし、どんなにがんばろうと評価対象にはなりません。妻の期待する仕様を満たせていない限りはそれは怒られる対象なのです。

 せっかくがんばったのに、とがっかりしてしまい、また怒り返してイクメンを断念してしまう人もいるでしょう。でも、それはもったいないことです。

「イクメンの仕事は叱られること」と思うくらいがいい

 妻が家事や育児を抱えている中で、男性には分からない苦労がたくさんあります。「お母さんは考え過ぎじゃないの?」と妻に対して思うこともあるでしょうが、それもまたお母さんとしての責任感ゆえです。

 男性がイクメンをするときは、たぶん「なんで怒られるのか」と腹を立てるのではなく、「もしかしたら、人生で今しかもう怒られることはないのかもな」と思うくらいがいいと思います。M的発想ではないですが、怒られる自分を楽しめるくらいがちょうどいいのです。

 とはいえもちろん、叱られる頻度を減らす工夫は考えてもいいと思います。3000回怒られた末に私が考える「イクメンが怒られない方法」は、次の4つです。