月2万円の貯蓄が大きな差に

 同調査によれば、入学初年度にかかる金額に加えて、2年目以降にかかる学費も合計すると、卒業までの4年間にかかる平均金額は、1人当たり以下のようになっています。

日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2019年03月20日発表)」を元に編集部で作成
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2019年03月20日発表)」を元に編集部で作成

 これを小学校6年間+中学校3年間の合計9年間で備えるのと、3歳から準備し始めて合計12年間で備えるのとでは、大きな違いがでてくるのは必然です。

 先ほどの月2万円の貯蓄を、保育園の3歳児クラスから中学校を卒業するまでの12年間、頑張って続けた場合、288万円が貯められます。子どもが私立文系に進む場合、大学4年間の学費の40%分くらいを準備できることになります。

 できれば学費準備のペースはもうちょっとアップしておきたいところです。子どもがすでに3歳児クラス以上で、この10月に無償化の対象となった場合は、今まで払っていた保育料をそのまま毎月の貯蓄額にプラスできるのが理想です。

 子どもが0~2歳で、来年度以降に無償化の対象となる場合は、現状の保育料を参考にしながら、来年度以降の貯蓄積立額を決めるといいでしょう。一般的に0~2歳児クラスの保育料は高めなので、来年度以降この金額を貯蓄に回すことができれば、学費準備もかなりのペースで進むことになります。