「子どもが趣味」にすると、人生の価値を依存してしまう恐れも

 3つほど、趣味を子育てと並行するための予算管理方法をいくつか挙げてみました。いずれにしても「今趣味にどれくらいお金をかけているか」は把握しておくことをおすすめします。貯蓄計画を考える際にも「趣味をどれくらい削るべきか」「趣味の予算はどこまで譲れないのか」という議論がしやすくなるからです。

 「趣味予算は子どもが卒業するまでゼロでいい」「子どもがすべてなので趣味はもうなくていい」という人も時々いますが、子育てのために趣味を全部諦める、というのはやめておくほうがいいと思います。

 むしろ子どもに自分の人生の価値を依存してしまう恐れがあり、これは子どもに自分の理想を押しつけてしまったり、子の自立後の「ロス」のリスクを負います。

 できれば、自分だけの趣味を少しだけ残していけるといいでしょう。もちろん、自分の趣味に子どももハマってくれれば最高ですが、配偶者にも子どもにも理解されない趣味があるくらいがもしかしたらちょうどいいのかもしれません。

 次回は、子育て参加は褒められることなのに、イクメンすると実は怒られることが増える!? 「イクメンの大事な仕事は『怒られること』である」をテーマに、4年5カ月のリアルなイクメン生活を振り返ります。