日経DUALの読者の皆さん、こんにちは。3歳の娘と5歳の息子を共働きで子育てしながら、毎日必死なイクメンFP、ヤマサキです。家事・育児に関わる時間は、少なくとも年間1500時間! 本連載ではイクメンFPとして、「子育てとお金」と「男の家事・育児のやり方」をテーマに、基本的には毎月交互に展開していきます。今回は、「パパの有給休暇の活用」について考えます。

共働き夫婦間で有休残日数に違いがあるのはおかしい

 共働き夫婦の皆さん、パパとママの有休残日数、お互いにどれくらいあるか、把握していますか?

 恐らく、ママは自分の有休の残り日数を1日単位で把握している人が多いと思います。発熱や急病の場合の子どものお迎え、面談などの保育園・学校行事への対応で減っていく有休残日数が、ゼロにならないように気を遣っているはずだからです。

 今の季節だと「インフルエンザで1週休み(有給5日が消失)」のようなリスクが減ってきて、ほっとしている人も多いのではないでしょうか。しかし、夏休みなどの旅行のための有休を残しておきたいと考えると、なかなか油断はできません。

 ところが、パパのほうは有休残日数をたっぷり残していることがしばしばあります。それどころか「有休の残り日数? 調べてみないと分からないな」という人も珍しくありません。

 こうした「有休の差」を当たり前に捉えている夫婦は多いのですが、冷静に考えてみると、共働きで仕事をして、夫婦二人で子育てをしているのに、有休の残り日数に大きな差があるというのはおかしな話ではありませんか?

 今回は「イクメン入門(お金編)」として、有休取得、有休活用のノウハウについてお話ししてみたいと思います。

ママばかりが有休を取っていませんか? 夫婦で話し合いを
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