面倒な手入力がぐっと楽になる秘訣

 「家計簿」と聞くとマメなタイプの男性以外は、おそらく身構えてしまうでしょう。面倒そうだし、大変そうだし、とにかくしんどい印象があります。実は私もマメなタイプではないので、その気持ち、よく分かります。

 しかし、その悪いイメージは「紙の家計簿」時代の思い込みかもしれません。今はスマホで「記帳の自動化」ができる時代です。面倒な記帳作業のほとんどはITの力で省力化できます。

 家計簿アプリは大きく分けると「紙の家計簿置き換えタイプ」と「オンラインで口座情報を自動取得できるタイプ」に分かれます。後者は「アカウントアグリゲーション機能」とも呼ばれるのですが、あなたの記帳をアプリが助けてくれるのです。

 例えば以下のアカウントのIDなどをアプリに登録、連携すると、利用に応じて自動的に家計簿に記帳されます。

● 銀行口座(給与振込口座)
● クレジットカード
● 電子マネー(Suicaや楽天Edyなど)
● ECサイト(楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなど)

 ポイントカードや証券口座なども連携できますが、家計の収支把握としてはまず、これら4つの分野についてアカウント登録することをお勧めします。

 登録してみると「○日 水道代 ○○円」といった具合に、銀行口座の引き落とし、クレジットカードの利用、ECサイトでの買い物履歴などがすべて自動入力されていきます。「25日 給与 ○○円」のように収入も把握できます。

 ネットショップでの買い物をするたびに記帳するのは、なかなか続かないでしょう。しかし、「自動化」できるならミスも見逃しもありません。これこそ仕事や家庭に忙しい男性にピッタリの家計簿記帳術ではないでしょうか。

 そして、自動化されない支出も、レシートをカメラ撮影するとかなりの精度で読み取ってくれます。これまたお会計が終わったらすぐ撮影して捨ててしまえば記帳も終わる、ということになります。レシートがない場合も、アプリを起動し「100円、食費(缶ジュース)、OK」のように数タップで入力できてしまいます。