テレワークする際の3つの注意点

 もちろん、テレワークにも注意点があります。代表的な注意点としては以下の3つです。

● パソコンなどのセキュリティー管理、家族への情報漏洩に注意する
● 誰も見ていないからといってサボらない
● テレワークデーは週2日程度にして、人と会う日もつくる

 まず「セキュリティー」面では、会社の定めた仕様をしっかり満たし、端末がウイルスに感染するなどのトラブルにならないよう注意しましょう。貸与されたパソコンを使う場合も保管などに気を付けたいところです。意外な落とし穴は、紙の資料をうっかりテーブルに放置するような「家族間情報漏洩」です。家族といえども、仕事上の機密は見せないのが基本。共働きの場合は特に要注意です。業務終了時にはきちんと片付けましょう。

 また「サボるのはほどほどに」してください。会社にいても休憩は取るでしょうから、9時から17時半までみっちり仕事をしているわけではありません。同じ程度の休憩は必要でしょう(会社によって定めがあればガイドラインに従う)。しかし、誰も見ていないからと昼寝をするとか、業務以外の外出をしてしまうようなことはいただけません。もしそのことが上司に知られるようなことがあると、テレワークの制度が縮小や廃止されたりして、あなた以外のテレワーカーに迷惑が掛かります

 そして「テレワークは週2日程度」にとどめ、仕事で人と会う日もつくっておくことをおすすめします。多くの会社では「テレワークは週○日以内」といったガイドラインがあると思いますが、人と会ってコミュニケーションすることで進む業務もあります。上司との打ち合わせや部下の指導はやはり、メールと会話の両方が大事。肝心なのは、そのバランスです。

 また、自宅勤務をしてみると、会社に行くことも気分転換の一部だと気付くこともあります(帰宅途中の寄り道も含めて)。無理なく続けられるテレワークにすることが大切です。

子育てパパこそテレワーク希望を出そう

 テレワークは子育てママだけのものではありません。むしろ「子育てパパこそテレワークしたほうがいい」と私は考えています。

 マネープラン上は、テレワークは中立的です。テレワークと年収減少は直結しないからです。

 しかしテレワークすることによって、保育園の登園やお迎えを妻とバトンタッチできたり、子どもと一緒に食事を取ったり、お風呂に入ったり、寝かしつけまで担当できれば、これは家庭にとっては大きなプラスだと思います。

 家がオフィスと離れている人ほど、「テレワークパパ」になることは有意義です。週に1~2日ほどでいいので、導入してみませんか。

 次の日には、あなた自身もワークライフバランスが満たされて、元気に出社できると思いますよ。

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