パパが家事をやるなら、意気込むよりささいなことからやってみよう
家事や育児の参加というのは、力み過ぎるとうまくいきません。「名もなき家事ランキング」を見ていると、改めてそう思います。
男性は、例えば「週末に1時間みっちり部屋の掃除を手伝うよ」とか「週末の夕食は2時間かけて自分が作るよ」というのが家事参加だと思ってしまいがちです。しかし、ランキングを見る限り、ママのストレスと負担感を軽減するのは、むしろ細かいことです。
先ほども例を挙げましたが、
・下着や靴下を放置せず洗濯カゴに放り込む
・靴下をひっくり返さないでおく
・帰宅したとき子どもの靴と自分の靴の向きをそろえておく
・夜中にひとり缶ビールを飲んだら、台所で軽く水洗いしてビン・缶のゴミ袋に入れておく
・自分が使ったとき、ティッシュペーパーのボックスが空になったら、捨てて新しいものを置いておく
というようなことの積み重ねが、イクメンや家事メンになる一歩なのです。もし「そんな簡単なこと?」と思うのなら、それを実際にやってみてください。
最初のうちは「○○やっておいたよ」と軽く声かけしておくと、ママに「あれ、ちょっと頑張ってくれてる?」と印象付けられるかもしれません。ただし、あまり自慢気に言わないことがコツです。名もなき家事をずっとやらされていたのはママなのですから、あまり得意げに言われるとカチンときて、むしろ逆効果です。
少し話し合う時間が取れるようなら、「細かいことで、実はやってほしいことってある?」と聞いてみるのもいいでしょう。ささいなストレスというのは人それぞれなので、ママにとってのイライラをダイレクトに発見して、家庭内トラブルの芽を摘むことができます。
ただし、ヒアリングのときに怒られることはちょっと覚悟しておいたほうがいいかもしれませんね。しかし、十数年後に「積年の恨み、今こそ晴らす!」とばかりに熟年離婚を突きつけられるより、今少し怒られるほうがお互いにとってずっといいことです。
仕事が忙しいパパでも、小さな変化を起こせば「名もなき家事」に参加することができるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。
(イメージカット/iStock)
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